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亡き妻そっくりの人形を作ってもらった夫「永遠に心に生き続ける」(印)<動画あり>

2020年08月16日 21:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

妻そっくりの等身大人形と記念撮影する夫と娘(画像は『The Sun 2020年8月14日付「ETERNAL LOVE Grieving husband has full-size silicone replica made of wife that’s so realistic pals thought she was back from dead」(Credit: Caters News Agency)』のスクリーンショット)
亡くなった家族や友人に再び会いたいと思う人もいるだろうが、インドに住むある家族もそんな願いを持っていた。3年前に事故で亡くした妻の等身大の人形を業者に作ってもらった夫とその娘が、人形を親類に披露したところ「生き返ったと思った」と言わしめるほどリアルだったことが話題になっている。『The Sun』『New Indian Express』などが伝えた。

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印カルナータカ州コッパル在住のシュリニヴァス・グプタさん(Shrinivas Gupta)が、このほど自宅の新築祝いのセレモニーを開いて親類やゲストを招いた。シュリニヴァスさんは3年前の2017年7月に最愛の妻であるマダヴィさん(Madhavi)を事故で亡くしており、現在は娘2人と暮らしている。

その新築祝いの当日、招かれた人達はいるはずのないマダヴィさんの姿に驚くこととなった。彼らが目にしたのは、シリコンで作られたマダヴィさんの等身大の人形だったのだ。

肌の質感や顔の表情もリアルで、生前のマダヴィさんをよく知る人も「医師の手によって彼女が生き返ったのかと思った」と驚くほどだった。この日、シュリニヴァスさんと娘2人はマダヴィさんそっくりの人形と寄り添って記念写真を撮影した。

実はこのたび新築された家は、マダヴィさんが生前に家のスケッチなどを行っており、地鎮祭にも参加していた。しかし家を建てようとした矢先にマダヴィさんは2人の娘と旅行中に事故に遭い、彼女だけ帰らぬ人となってしまった。悲しみに暮れた家族は、家を建てる意欲をなくしてしまったそうだ。


しかし新築の家はマダヴィさんの夢だったこともあり、昨年に再び着工しこのたび完成に至った。そして記念すべき新築祝いの日に合わせて、シュリニヴァスさんと娘はマダヴィさんの等身大の人形を作ることにしたのだった。家族はインド国内にある人形制作を請け負う「Bombe Mane」に人形の制作を依頼した。

シュリニヴァスさんは60枚以上ものマダヴィさんの写真や動画を「Bombe Mane」に提供し、11か月間で何度もやり取りをしながら今年の7月に人形が完成したとのことだ。シュリニヴァスさんはマダヴィさんへの思いを次のように語った。

「マダヴィはこの新築祝いの日を心待ちにしていました。それは彼女の夢だったのです。そんなマダヴィが新築祝いの日にそばにいないなんて考えられますか? 彼女が私達と一緒にいてくれて本当に幸せです。」

「彼女がいなくなって本当に辛かったんです。たとえ人形でも彼女がそばにいてくれて、とても嬉しく思います。彼女のためにサリーや宝石のアクセサリーを手に入れることができるし、特に彼女のメンテンスは必要ないため、一緒にピクニックへ連れて行くこともできるんですよ。」

「この人形の髪の毛はマダヴィの実際の毛髪を使いました。彼女は年老いた時のために自分用のカツラとして髪を保管していたのです。私は毎日、彼女の髪を花で飾ることができます。彼女は髪に花をつけるのが好きでしたから…。」

そしてシュリニヴァスさんは「マダヴィは私にとって大切な存在であり続けるとともに、私の心の中で永遠に生き続けます」と明かしている。



画像は『The Sun 2020年8月14日付「ETERNAL LOVE Grieving husband has full-size silicone replica made of wife that’s so realistic pals thought she was back from dead」(Credit: Caters News Agency)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)