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47歳の婚活男性、交際相手に「母の食事と犬5匹の世話をして」など9つの条件を提示 「奴隷募集ですね」と批判殺到

2020年08月16日 08:20  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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婚活はやたら条件を並べるほど厳しくなるが、40代後半ともなればなおさらだ。掲示板ミクルに8月中旬、「婚活で相手の親に条件が厳しすぎと言われた」というスレッドが立った。スレ主は47歳、不動産賃貸業と農家を兼業する年収900万円の男性。34歳女性と婚活サイトで知り合い交際をはじめたが、相手の親から「条件を緩めるか、別れて欲しい」と迫られているという。

その条件とは、「母は離れに住まわせ、敷地内別居で浴室だけ共用」をはじめ、

「一切働かず専業主婦で家事全般を任せたい」
「母の左手が不自由なため、料理は母の分も用意してほしい」
「月に20万の生活費を渡す。やりくりし余ったものは小遣いとする」

など。どうやら、同居ではないし専業主婦で住むところや小遣いが確保されていて、むしろ好条件と考えているようだ。(文:okei)

「お嫁さんというよりは、お母様の面倒係、家政婦さん」など批判続出

このほか、子どもは欲しい、繁忙期は農家の手伝い、夫のスケジュール管理、犬5匹の世話、「不動産賃貸業のためゆくゆくは宅建取得」などの条件を9項目あげた。彼女は北乃きい似で「見た目がタイプで別れたくない」というスレ主は、客観的に見てそんなに厳しい条件なのかと問いかけた。

つまりこの人と結婚すると、人生のほとんどが家事、義母と犬と夫(できれば子ども)の世話で終わりそうだな、と想像できる。おまけに農家の手伝いや宅建取得は自営業での無賃労働の恐れも感じてしまう。

この相談には、スレ主に対して食って掛かるような批判が相次いだ。

「お嫁さんというよりは、お母様の面倒係、家政婦さんみたいな印象を受けました」
「働くかどうかも介護するかも自由意志で決められなければおかしいし、子育ても男性も参加するのが当たり前です。主さんの感覚は、都市部の人間からすると奴隷募集です」

また、「結婚は諦めて、20万支払って家政婦を雇ったら?」「そこまで奥さんに家のことを丸投げするつもりなら、お金の管理も全て任せるべき」といった指摘もおびただしい。スレ主は自身を高収入と自負している様子のため「もし宅建の資格が取れたら有資格者の給料を払うべき」という指摘もあり、筆者も同感だ。

「専業主婦でいいのだから、時間は沢山あるでしょう」にますます批判

批判の多さがスレ主は意外だったようで、「犬の散歩や母親へ食事を運ぶことは、手が空いたほうがやればいい」と弁明。それでも批判に納得がいかないようで、

「住む家が用意されているって有り難くないですか?あと、母の介護も当然してもらうつもりです」
「専業主婦でいいのだから…時間は沢山あるでしょう…」

などと反論している。あろうことか「彼女だって34歳、立派な行き遅れですよ」と相手を下に見る本音を漏らし、ますますに怒りを買い批判が殺到する結果となっていた。そもそも「敷地内別居」といっても3度の食事のしたくと風呂が共用なら同居と大差ない。それを大した手間ではないような認識でいるのにも違和感がある。

一方で、回答のなかには「繁盛期に仕事を手伝うのは農家なら有り得る事だし、 後に資格を取るのも子育てが終われば可能で特に厳しいとは思いません」とスレ主に理解を示す人もいた。もちろん、時期をみて妻本人がやりたくてやるなら結構なことだ。

しかし、「昔なら、好条件だったんですよ」という声もあったように、いまは「家の存続」よりも「個人の人生」が尊重される時代だ。批判の多さは、「もはや妻だけが我慢する時代ではない」ことを物語っている。大恋愛の末の結婚ならいざしらず、負担条件ばかり並べる所へ嫁にいくくらいなら、独身を通す人のほうが多いのではないだろうか。