WEC世界耐久選手権2019/20シーズン第6戦スパの予選で、一度はLMGTEプロクラスのトップに立ってセッションを終えながらも、その後トラックリミット無視のペナルティによりタイムが抹消になったポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSRが、ペナルティの裁定が覆ったことにより、クラスポールポジションを回復することになった。
8月14日に行なわれた予選でマイケル・クリステンセンに続き92号車ふたり目のアタッカーとなったケビン・エストーレは、5ラップ目のターン1におけるトラックリミット違反によりベストタイムを取り消されていた。
これにより、予選後に発表されたリザルトでは92号車はGTEプロクラスの最後尾にまわり、2台のアストンマーティン・バンテージAMRにフロントロウを献上していた。
しかし、スチュワードは決勝日の朝になってこのエストーレのラップを含む4台の予選中のトラックリミット違反について、ビデオ検証の結果「違反なしと認める」ことを発表。この結果92号車ポルシェ911 RSRはクラスポールポジションを再び手にすることになった。
LMGTEプロクラスの決勝レーススターティンググリッドは、92号車ポルシェを先頭に97号車アストンマーティン、95号車アストンマーティン、91号車ポルシェ、71号車フェラーリ488 GTE Evo、51号車フェラーリという順で並ぶこととなった。