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メイク道具と医療器具を融合したアート作品を展示 西澤知美の個展が代官山で開催

2020年08月07日 14:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

西澤知美 Image by: FASHIONSNAP.COM
アーティスト 西澤知美の展覧会「The skin you are now in」が、代官山 アートフロントギャラリー(ART FRONT GALLERY)で開催している。

 西澤知美は1989年、東京生まれ。東京藝術大学先端芸術表現科を卒業後、同大学大学院を修了。「現代美容の在り方」をテーマに、メイク道具と医療器具を融合させた作品を制作している。2019年には、スプツニ子!とコラボレーションした作品「Tokyo Medical University for Rejected Women(東京減点女子医大)」を発表し注目を集めた。 
 医療と美容というテーマには、薬剤師と看護師として働く両親、そして女子校育ちという自身のルーツが影響している。「女子校にいた頃から、美容はとても身近なものだった。みんなメイクに興味があって、プリクラや携帯のアプリも含め、どうやって自分を綺麗に見せるかについてピカイチ。自分が当事者としてその時代で育って、そこの気持ち悪さみたいなものに惹かれるんです」(西澤)。
 アートフロントギャラリーでの展示は2015年以来、5年ぶり。「The skin you are now in」というタイトルについて、「『肌の中にあなたがいる』といった意味。最早すっぴんは自分ではなくて、化粧した自分こそ自分、と言えると思うんです。そうなった時、自分の存在ってどこにあるんだろう、と。化粧品が肌そのもの、自分という存在を形成しているのかなと考えた」という。展示の目玉は、リップグロスと注射器、パウダーブラシとメス、ビューラーと医療用鉗子など、メイク道具と医療器具を融合させた大型の作品。化粧品が人にもたらす影響の大きさをヒューマンサイズの作品のスケールで表現しており、このほか展覧会には写真作品なども並ぶ。会期は8月30日まで。
■The skin you are now in会期:2020年7月31日(金)~8月30日(日)休廊日:月、火、夏期休廊8月12日-16日場所:東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラス A棟公式サイト