任天堂が8月6日に発表した第1四半期の連結決算にネット上がざわついた。決算資料によると、売上高は前年同期比2.1倍の3581億円、純利益は同6.4倍の1064億円。コロナ禍において異例とも言える好調ぶりを示した格好だ。
ネット上では「純利益576%って、スタートアップか!!」と思わずツッコミを入れる投稿もみられた。ほかにも「ちょっと意味がわからない。桁よ」「任天堂の四半期決算バケモンでわろた」などと驚きのあまり、すんなりとのみ込めない人が相次いでいる。
「あつまれ どうぶつの森」が累計販売本数2240万本
好調の要因は、コロナ禍における"巣ごもり需要"の高まりだろう。同社の主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」「ニンテンドースイッチライト」の販売台数が前年同期比2.7倍の568万台に達したほか、3月に発売した人気作「あつまれ どうぶつの森」の大ヒットも貢献した。
同作は、無人島に移住したプレーヤーが自由気ままに島づくりを楽しめるゲーム。コロナ禍で外出自粛の動きが広がる中、ほのぼのとした世界で他のプレーヤーと交流できる点が受けたとみられる。
今期の販売本数は1063万本で、累計販売本数は2240万本にのぼる。さらに、期間中に初めてプレイされたニンテンドースイッチ本体(ライトを含む)のうち、初日に「あつまれ どうぶつの森」をプレイしたものが全体の半数にのぼるという。同作がいかに本体の売上をけん引しているかが分かる。
ネット上ではスイッチの"当落報告"が恒例化
一方のニンテンドースイッチ本体(ライトを含む)については、依然として品薄状態が続いている。同社は2月、新型コロナウイルスの影響で一部部品の調達に支障があるとして、生産および出荷の遅延を発表。だが、現在については「概ね生産状況は回復した」という。ただ、
「今後、新型コロナウイルス感染症の影響が拡大した場合、生産等に支障をきたす可能性があります」
ともしており、生産から店頭に並ぶまでにタイムラグが生じることや、需要が高い状況が続いていることで、依然として品薄が続いているという。
ニンテンドースイッチ本体の販売をめぐっては、各家電量販店などが不定期で抽選販売を実施。倍率が100倍近くにのぼることも多い。メルカリなどでは、定価を大幅に上回る高額転売者から購入する人も多くみられ、人気はしばらく続きそうだ。
ツイッター上では、抽選に応募した人が結果報告する投稿が恒例になっており、毎回「スイッチライトの抽選当たったあ!」「Switch抽選11連敗!!」などと投稿する人が相次いでいる。