WEC世界耐久選手権第6戦『トタル・スパ6時間レース』にスポット参戦するユーラシア・モータースポーツは、元F1ドライバーのロベルト・メリと契約を交わし同ラウンドのドライバーラインアップを確定させた。
マノーF1のレギュラードライバーとして2015年シーズンを戦ったメリは、翌2016年には同じくマノーからWECのLMP2クラスに参戦。その年のスパ6時間でクラス3位表彰台を獲得している。
そんなスペイン人ドライバーは8月13~15日にスパ・フランコルシャンで行われるル・マンの前哨戦で、ユーラシア・モータースポーツが走らせるリジェJS P217・ギブソンをダニエル・ガント、山中信哉の2名とシェアする予定だ。
チームは当初、このラウンドにAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズでの布陣である山中とガント、そしてニック・キャシディのトリオで挑むことを計画していた。しかし、スーパーGTのポイントリーダーであるキャシディはWECスパの週末を挟んだスーパーGT第2戦富士、第3戦鈴鹿への出場を優先するためベルギーへの渡航を断念。この影響でユーラシアの3人目は後日発表とされていた。
2019/20年シーズンのAsLMSで、ニック・フォスターやエイダン・リードとともにユーラシアのマシンを走らせたメリ。彼の起用は新型コロナウイルス感染症が引き起こした渡航の複雑化によるエース不在という状況によって実現している。
2017年以来、初めてWECにカムバックするメリは「ヨーロッパでふたたびチームに合流できることを楽しみにしている。WECとスパでもう一度レースができることは素晴らしいことだ」と語った。
「僕は2016年に(スパで)表彰台を獲得したので、このような素晴らしい会場とシリーズのLMP2クラスに戻ってくるのをずっと待ち望んでいたんだ」
ユーラシア・モータースポーツのマーク・ゴダード代表もまたメリの復帰を歓迎している。
「我々はロベルトをふたたびクルマに迎えることを楽しみにしている」とゴダード。
「彼は慣れない環境であるアジアにおいても非常に速く、上海でのポールポジションは彼が持つ質の高さを証明した」
「さらに、ロベルトは本当にナイスガイなんだ。彼は(山中)信哉とダン(ダニエル・ガント)が初めてのマシンとコースに慣れるのを手助けしてくれるだろう」