トップへ

年収1000万円は嫌味を言われやすい? 「“無償化対象外”と言ったら、いいですねと鼻で笑われた」「共働きでも妬まれる」

2020年08月05日 07:20  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

「税金がえげつないのに補助金ナシ」等とネット上でよく話題になるが年収1000万円世帯。先日のガールズちゃんねるに、「年収1000万円はなぜ批判されやすい?」というトピックが立った。

トピ主は、年収1000万円は共働きでも専業主婦世帯でも、「さほど贅沢できない」「税金取られてかわいそう」などと嫌味の標的になりやすいと感じているそうだ。

「年収1000万円は500万円よりは手取りが多いし贅沢もできる」

と擁護するトピ主が、年収1000万円の生活者なのかは不明だが、「なんで年収1000万ってそんなに目の敵にされるんでしょうか」と問いかけていた。(文:okei)

子どもから会社名がばれ、勝手な噂の的になってしまった人も

この問いかけには、「妬み」「羨ましいんだよ」という声をはじめ、

「世帯年収の中央値は400万台だからね。ほとんどは嫉妬。あとはそれ以上稼いでる人からのマウンティングが少々」
「高給取りの境目の指標としてよく使われるからじゃない?」

など、様々意見が飛び交った。厚労省の「国民生活基礎調査の概況」(2018年)によれば、世帯あたりの平均所得金額は551万6000円、中央値は423万円で、平均所得金額以下は62.4%となっている。6割以上と多くの人が平均以下なのだから、年収1000万円が嫉妬の対象になりやすいのも仕方がない。

トピックには実生活で他人の悪意を感じたというエピソードも書き込まれている。

「公立高校の先生から電話あり、無償化の書類が出てないと言われたので、うちは所得制限で貰えないと言ったら鼻でフンッと笑われて『いいですねー』と嫌な感じで言われた」
「(年収を)言った事ないけど、勝手に想像してきますよ。会社名が子供経由でばれました。私が趣味でカフェによく出かけてる話をすると、『パート収入が全部お小遣いなのよ』と噂になってました」

生活に余裕のない人が「趣味でカフェに行く」と聞けば、余裕があって羨ましいと感じてしまうだろう。このほか、夫の年収が200万円のときは同情してくれた友人が、1000万円を超えとたん態度が急変し離れていったという話もあった。年収の話など普通はあからさまにしないものだが、ふとしたきっかけで知られるとやっかいだという人も見られた。

年収1000万円の人たちが文句言ってるだけでは?という疑問の声も

一方で、「目の敵なんて思ったことないよ。何かあった?」など、トピ主の意見にいまひとつ納得できない人も目立つ。

「攻撃なんかされてる?その層の人達が自分で控除少ないって文句言ってるんだと思うけど」
「夫婦揃って正社員、40歳越えていれば世帯1000って自然に越えてると思うけどね」
「共働きでも嫌味言われてるよ」

など、話題になるのはその世帯の不満で、共働きなら世帯年収1000万円超も珍しくないのに……という認識の人が多い。目の敵にされていると言われても腑に落ちないようだ。

加えて、「1000万て微妙なラインで結構損するとこなんだよね」をはじめ、収入が中途半端に多いことを嘆くなどよくある不満を並べる人も相次いだ。これは自慢でもなんでもなく、正直な愚痴なのだろう。

とはいえ、やはり収入が平均以下の人にしてみれば、そうした嘆き自体が嫌味に感じてしまうだろう。前述の厚労省の資料「生活意識の状況」には、生活が「大変苦しい」24.4%、「やや苦しい」33.3%で、「生活が苦しい」と答えた世帯は57.7%とやはり6割近い。ここに年収1000万円の世帯も含まれているかもしれないが、やはり生活が苦しい人が多いと妬みそねみも加速するもののようだ。