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大坂なおみが日本の女子スポーツを支援するアカデミー設立、ナイキやローレウス財団が参画

2020年08月04日 12:12  Fashionsnap.com

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プロテニスプレイヤーの大坂なおみが、ナイキ(NIKE)とグローバルでスポーツを奨励するローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団(以下、ローレウス財団)とタッグを組み、日本の女子スポーツの環境改善を目指すプログラム「プレー・アカデミー with 大坂なおみ」(以下、アカデミー)を設立した。
>>2019年から大坂なおみ選手はナイキと契約

 アカデミーの調査によると、東京では女子が15歳までにスポーツを止める傾向が世界の他の都市に比べて強く、その確率は男子の2倍以上だという。大坂はアカデミー設立の経緯について「日本で私がきっかけでテニスを始めた女の子たちが増えていると聞き、とても光栄に感じましたが、そこで満足してはいけない。私たちは彼女たちが男の子と同様にテニスを持続的にプレーする環境や道具を整え、リソース面でもサポートしていく必要があると感じたのです」と説明した。
 アカデミーは、従来の性に基づく固定観念から脱却し、女子にスポーツの公平な機会を与えることを目的とし、ジェンダーの平等に関する研修を受けたコーチによる指導や助成金プログラムの実施に加えて、科学的根拠に基づく手法によって女子のスポーツ参加拡大を目指す。また、自己肯定感や高い目標を設定して課題に向き合うスキルなどの習得も促す。なお、今回のプログラム設立に関して、ナイキとローレウス財団のほか、ボディーアーマー・スポーツ・ドリンクやヨネックス(YONEX)とも連携する。
「プレー・アカデミー with 大坂なおみ」のロゴ
 大坂はこれまでのプレイヤー人生が、母親や姉のまり(なおみと同様にプロテニスプレイヤー)、他のテニスのヒーローたちに支えられてきたと話す。「私は人生で素晴らしいロールモデルを持つことができて幸運でした。彼女(彼)たちが、私のテニスプレイヤーとしての困難を乗り越える手助けをしてくれたのです。私はアカデミーを通じて、女の子がスポーツや遊びを通じて喜びを感じ、自分たちの潜在能力に気づくことを願っています。そうした女の子たちが、また次世代のロールモデルになってくれるのではないでしょうか」とアカデミーの活動に期待を寄せた。
 大坂は昨年4月にナイキとのパートナーシップ契約が発表されて以降、公式戦でナイキのウェアを着用。昨年は「NikeCourt」と「サカイ(sacai)」のコラボレーションによるパフォーマンスウェアを全米オープンで披露し、注目を集めた。