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エド・シーラン、“人生のどん底期”を明かす「太陽の光は4か月間くらい見なかった」

2020年08月02日 15:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

不安神経症やパニック発作などについて語ったエド・シーラン(画像は『Hay House 2020年7月20日付Instagram「Want to experience genuine, lasting happiness?」』のスクリーンショット)
英出身人気シンガーのエド・シーランが先月末、40分超にわたるインタビューに応じた。そのなかでエドは心の病気との葛藤やかつての不摂生な生活習慣に言及、一時期は「太陽の光を4か月くらい見なかった」とツアー中の荒んだライフスタイルを明かした。

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『シェイプ・オブ・ユー』『パーフェクト』など多数のヒット曲で知られる英出身シンガー・ソングライターのエド・シーラン(29)。先月29日に公開された40分超にわたる『Hay House Chasing the Present Summit』のインタビューのなかで、エドは自身の心の病気やかつての不摂生な生活習慣などについてざっくばらんに明かした。

エドが自身の人生において「どん底」の状態にいたのは、2014年から2015年まで続いた「The x Tour」の頃だったそうだ。エドは当時の様子を、

「一晩中起きて酒を飲み明かして、バスで寝てたね。バスはアリーナの地下に停めてたから、そこで一日中寝て過ごすんだ。で、起きたらステージに上がってショーをやる。その後はまた飲んでからバスで寝るっていうパターンさ。」

と振り返った。地下に停めたバスと公演会場のステージを行き来するのみというかなり不摂生なライフスタイルはツアー中しばらく続いたことで、

「太陽の光は4か月くらい見なかったんじゃないかな。」

と仰天の告白をするエドであった。

「最初は楽しくて仕方がないんだよね。ロックンロールって感じでさ。だけどその後、みじめな気持ちに襲われるんだ。たぶんあの頃が僕の人生のどん底だったね。激太りしたのもその頃だったよ。」

エドは次第に鏡に映る自分の姿に落ち込んだり、「何のために生きてるのか?」「自分がこの世にいる意味なんてあるのか?」といった疑問を抱くようになったそうだ。こうして荒んだ生活環境のなかで心身ともにバランスを崩してしまったエドだが、そうなった背景にはタトゥーを入れるなら1つや2つではなく全身に、ワインを飲むならグラス1杯ではなくボトル数本など何事にも過度にのめり込んでしまう自身の性格から来るものと分析している。

「甘いものとかジャンクフード、コカイン、アルコールなんかは、多く摂取すればするほどハイな気分になれるけど、体には最悪だよね。」
「依存症を患う人にとって、“節度を保つ”のはかなり難しいことなんだ。だけどそれこそが克服のカギだと思う。」

そんなエドは2018年に高校時代からの幼なじみのチェリー・シーボーンさんと婚約、翌年1月に結婚した。音楽の道で大きな成功を手に入れるも、プライベートではパニック発作に襲われるなど様々な症状を患っていたエドだが、彼にそっと寄り添い支え続けてきたのがチェリーさんだ。

「彼女はよくエクササイズをするんだ。だから僕も彼女と一緒にランニングを始めた。彼女は食生活もヘルシーだから、僕もそれを見習ってかなり健康的になったよ。それから彼女はあまりお酒を飲まないから、僕もアルコールは控えるようになったんだ。」

「そんな習慣が全てを変えてくれた。」

エドは愛妻チェリーさんのヘルシーなライフスタイルに感化され、次第に心身ともに健康的な日々を送るようになったもよう。インタビューの最後には、

「健康的な食事とエクササイズ、それから周りに相談すること。あとは自分が打ち込めるクリエイティブなことを見つけて。」

とメッセージを送った。

世界的スーパースターとなり、華やかな世界で生きるエド・シーランが、陰では孤独や自己嫌悪に陥り悩んでいた過去を明かしたこのインタビューは、

「今までで最高のインタビュー」
「エドの正直で誠実な人柄が垣間見れた」
「心の病気に苦しむ全世代の人々にとって、彼は素晴らしいインスピレーション」

と絶賛の声があがっている。



画像は『Hay House 2020年7月20日付Instagram「Want to experience genuine, lasting happiness?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)