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スーパーフォーミュラ:外国人・海外戦参戦選手7人の出場に“見通し立たず”今後対応を発表へ

2020年08月01日 22:11  AUTOSPORT web

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2019年のスーパーフォーミュラもてぎ戦の様子
8月1日、全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は、8月29~30日にツインリンクもてぎで開催される全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦について、出場を予定しているドライバーについての参加状況について説明した。海外から参戦を予定しているドライバー、海外レース出場ドライバーの合計7名について、「参加が厳しい状況です」としている。

 国内トップフォーミュラとして開催されているスーパーフォーミュラは、F1にも迫るダウンフォースや高い競争レベルから、近年はF1を目前に控える外国人ドライバーにも人気が高く、多くの外国人が参戦している。

 2020年シーズンに向けては、レッドブルF1のテストドライバーであるセルジオ・セッテ・カマラ(Buzz Racing with B-Max)やアルファロメオF1のテストドライバーで、女性ドライバーのタチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)など注目のドライバーが参戦を予定しており、3月24~25日の富士公式テストには参加したものの、その後新型コロナウイルス感染拡大の影響でシリーズのカレンダーは大きく変更され、セッテ・カマラはしばらく日本には滞在したが、外国人ドライバーたちは日本から出国していた。

 そんななか、スーパーフォーミュラを運営するJRPは、新型コロナウイルス感染症に関する外務省の指針(https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html)により、下記の外国人ドライバーが入国できない状態であると発表した。

タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)
ユーリ・ビップス(TEAM MUGEN)
セルジオ・セッテ・カマラ(Buzz Racing with B-Max)
シャルル・ミレッシ(Buzz Racing with B-Max)

 さらに、8月13~15日にベルギーのスパ・フランコルシャンで予定されているWEC世界耐久選手権に出場を予定している3名のドライバーが、厚生労働省の指針『水際対策の抜本的強化について(新型コロナウイルス感染症)(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00098.html)』により、帰国後2週間の自宅待機が義務づけられており、下記の3名のドライバーの第1戦もてぎへの出場が厳しいとした。

中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)
小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)
山下健太(KONDO RACING)

 JRPはこれらのふたつの問題を解決するため、JAF日本自動車連盟、各エントラント、主催者と連携しながら、関係省庁や当該機関と接触し相談を重ねているが、「残念ながら現在のところ打開の見とおしが立っておりません」という。

 またJRPは「引き続き関係各所への交渉を継続するとともに、できる限りの対処を検討してまいる所存です。なお具体策等詳細につきましては、近日中に発表いたします」とした。

 スーパーGTでは、入国できない外国人ドライバーに“代役”を立てるなど多くの対策が採られているが、今後参戦ドライバーがどうなるのか、気になるところだ。