会社の人間関係は多くのビジネスパーソンにとって悩みの種である。後輩との接し方に頭を悩ませている人も多いだろう。匿名掲示板ミクルに7月下旬、後輩との食事に関する悩みが寄せられた。投稿者が、職場の後輩を連れてウナギ店にランチに訪れた際、自分は1100円のランチセットを頼んだのに対し、後輩は4300円のひつまぶしを注文したという。
1.部下の分も支払い特に気にしない
2.部下の分も支払うが二度と食事には誘わない
3.「部下は上司の注文した料理よりも高いものを注文しないのは常識だろ」と説教するも、部下の分も支払う
4.「奢る」とは言っていないので、説教はしないで会計を別々にする
5.「奢る」とは言っていないので、会計を別々にするけど説教はする
投稿者は、これら5つの中で「どのような対応や心境を抱くか」と意見を募った。(文:石川祐介)
「千円レベルで高いメニューを頼むのはおかしい」という意見
コメント欄に多かったのは、投稿者と同じ「2」を選択する人たちだ。
「2かな。値段は気にしたくはないけど、自分が1100円をオーダーしてる横で4300円はないわ。社会人としてサラリーマンのお昼代をどれほどと心得ておるのか」
「私も2かな?。説教したってそういう子はまたやらかします。数百円レベルならまだしも千円レベルで高いメニューを頼むのはおかしいと自分で気付かないんだから」
さすがに、先輩の横で4倍近いメニューを頼むと、社会人としての常識まで疑われてしまうようだ。投稿者の立場にしてみれば、4300円を勉強代、手切れ金と考え、今後は距離を置くのが無難なのかもしれない。
「4ですね。『豪勢だなー』って笑って支払わないです。『御馳走です』って言われたら仕方ないから払うけど、次からは誘わないです」
「4。そもそも奢るとか言ってないし、自分で支払ってもらえれば別に。自身も上司に誘われたからと言って、奢ってもらえるなど思わんし。支払ってもらえる時もあるけどね」
「4」と答える人も多い。勝手に「奢り」と勘違いしていたのは相手側なので、直接的あるいは間接的に「奢らない」というメッセージを伝える手もある。
ウナギ店に連れて行く先輩側にも落ち度あり?
投稿者は、前述の5つのパターンを提示したが、
「6を追加します。注文した時点で高いとツッコミを入れる。あなたが最初から支払うつもりだったとしたら注文した時点で一言言うべきでは?その場では何も言わずに支払いした後に気分が悪いとか思われてもね」
と6番目の選択肢を提示する声も見られた。
「うちのリーダーはチームのメンバー全員に4000円のウナギ奢ってましたよ。私も誘う時は好きな物食べさせますね。これから頑張って貰うのだからその程度高いとも思いません。部下に好きな物すら食べさせてあげられないようなら食事になど誘わない方がいいです」
「ウナギ屋行ったら3?4000円は普通でしょ。そんなところで上司が1100円のセットを頼むのはいかがなものか。つまり、身の丈に合わずウナギ屋をセレクトした主のミスであり、その程度の金が惜しい時点で誰も満足できない」
ウナギ店を舞台に、奢り奢られを議論しようとする投稿者に違和感を示すコメントも寄せられた。確かに、ウナギはもともと単価の高いもの。なのに「後輩が自分よりも高い料理を注文した」と問題視することは、あくまで前提だとしても少しずれている気がしないでもない。
いずれにしても、後輩の行動が社会人として褒められたものではないことは確かだ。だが、もし後輩をウナギ店に連れていくならば、自分も後輩と同じ4300円のランチを食べられるほどの心と財布の余裕を持っておきたいものだ。