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小松マテーレの中国子会社が都市計画の立ち退き要請で解散、新会社設立へ

2020年07月31日 17:03  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

小松マテーレの公式サイト
小松マテーレが7月31日に開催した取締役会で、中国の連結子会社である小松精練(蘇州)有限公司(以下、小松精練)の解散および清算を決議した。中国政府の都市計画に同社工場の立地場所が組み入れられており、立ち退き要請があったためだという。これに伴い、9月を目処に中国国内で新たな子会社 小松美特料(蘇州)貿易有限公司(仮称)を設立する。

 小松精練は2003年4月に蘇州市で設立。ポリエステルとナイロン織編物の高精度な加工技術による無地染めや、コーティング加工のほか、複合薄膜素材などの生地販売を手掛けてきた。
 新会社は小松マテーレが持つ技術を活かし、中国および東南アジアなどのグローバル展開を行うための販売子会社となる。具体的には、繊維製品や環境関連製品、繊維製品等の製造設備および部品、染料・薬品の販売のほか、製造コンサルティング、技術指導を行う。資本金は300万アメリカドル(約3億1000万円)で、中国法人における責任者のポジション董事長には、小松精練で同職を務めた米谷俊泰氏が就く予定だ。
>>今年2月には合繊生地の生産・販売事業を担当した別の中国子会社の解散を決議していた