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ZOZOが「古着女子」運営のyutoriを傘下に、資本業務提携を締結

2020年07月30日 16:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

イメージヴィジュアル Image by: yutori
ZOZOが、日本最大級の古着コミュニティ「古着女子」の運営や「9090」をはじめとする複数のD2Cブランドを手掛けるyutoriと資本業務提携を締結すると発表した。yutoriが持つ消費・トレンドに対する洞察力や、SNSマーケティングのノウハウ、若手デザイナーやインフルエンサーとのネットワークなどを活用し、アパレル事業の商品製造での協働や、在庫管理などの連携によるシナジー創出を目指す。

 yutoriは、1993年生まれの片石貴展氏が2018年4月に創業。インスタグラムを使った「インスタ起業」で注目を集め、これまでに家入一真氏が率いるNOWや、キュレーションメディア「メリー(MERY)」を作ったペロリ創業者の中川綾太郎氏などのエンジェル投資家から出資を受けている。古着コミュニティのほかにD2Cブランド事業や、葵プリズムなどのバーチャルインフルエンサーを扱うIP事業も手掛けており、10代前半~20代前半の若年層をターゲットにした事業展開を強みとしている。D2Cブランドに関してはインスタグラムのフォロワー数は累計80万を超える。
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 ZOZOグループ加入については、創業当初から掲げている「臆病な秀才の最初のきっかけのプロデュース」を早いスピード感で実現できると考えたことが決め手となったとし、2年にわたり蓄積した"売れるブランド"に関するノウハウをZOZOとの協働で活かしていく考えだ。ZOZOはyutoriの51%の株式を取得。取得額は非公表としている。片石氏のツイートによると引き続き株式は保有し、数年以内の上場を目指すという。
 なおZOZOは今年6月に個人とファッションブランドを立ち上げるD2Cプロジェクト「YOUR BRAND PROJECT Powered by ZOZO」を始動しており、今回の業務提携もD2C事業を強化する取り組みと見られる。
もっとくわしく:ゾゾがD2C事業を始動、個人のファッションブランド立ち上げを支援
[[https://twitter.com/katap_yutori/status/1288723846279786496]]