旭化成ホームプロダクツが、ビームス(BEAMS)と、資源循環の仕組み作りに取り組むグローバル企業 テラサイクルジャパン、「アイカサ」を展開するNature Innovation Groupの4社で協働し、ジップロックをリサイクルした傘のシェアリングサービスを9月中旬から開始する。7月29日の今日メディア向けに発表会を行い、プロジェクトの概要を説明した。
同サービスは、旭化成ホームプロダクツの使用済みのジップロックを回収し、別のプラスチック製品に作り替えることで廃プラスチック問題の解決に貢献する活動の一環としてスタート。日本で年間8000万本のビニール傘が消費され、廃棄されている問題に着目した。ジップロックの回収とリサイクルをテラサイクル、シェアリングサービスをNature Innovation Group、デザイン監修を「ビームス クチュール(BEAMS COUTURE)」が担当。7月29日の今日からテラサイクルのウェブサイトでジップロックの一般回収を始め、回収したジップロックや生産過程で発生した廃棄物で製作した傘を西武鉄道池袋線の池袋駅~飯能駅を中心に都内で展開する。サービスの利用料金はアイカサのプランに準じ、月額280円の「1ヶ月使い放題プラン」、24時間70円で1ヶ月最大420円の「通常プラン」の2種類を用意。アイカサの公式アプリを通じて利用できる。サービス開始当初は1000本の傘を生産し、1年間運用する予定だ。
ビームス クチュールはこれまで2018年と2020年にジップロックとのコラボレーションアイテムを展開しており、協業は今回が3回目となる。傘のデザインは、これまでジップロックとのコラボアイテムを手掛けたビームス クチュールデザイナーの水上路美が担当。ジップロックのロゴと、象徴的なカラーのピンクとブルーのラインをあしらい、本来日付を書くジップロックのDate欄にはアーティストのとんだ林蘭によるビームス クチュールの手書き風ロゴをデザインした。ビームス クチュールでは今回のサービス開始にあたり傘のデザイン案を50個以上用意したといい、水上は「これまで発売したコラボアイテムよりも利用するシチュエーションや人が増えると思う。年齢や性別、TPOを問わずに使用できるデザインを意識した」と話した。
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