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アパレル各社がヨガウェアやタウンユース向けアイテムの販売強化、外出自粛による水着の需要減を受け

2020年07月28日 23:42  Fashionsnap.com

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今夏は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、全国各地で海水浴場の開設中止やプールの営業を取りやめる発表が相次いでいる。例年よりも水着の需要が減ることを受け、水着メーカーやセレクトショップ各社では、水着の売上を別カテゴリーで補完する動きが見られている。
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 ワコールの子会社Aiが手掛ける「サンアイリゾート(San-ai Resort)」では、水着やヨガウェア、リゾートウェアを中心に展開しているが、水着の売上減を補完する施策の一環として、下着の取扱店舗数を今年6月から拡大した。
 セレクトショップ各社でも水着以外の別カテゴリーの販売を強化する動きが見られている。ウィメンズでは「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」が水着の発注数を例年よりも抑制。今シーズンは例年と比べて水着の取り扱い数を縮小し、抑制分を補完する取り組みとして「気分があがるようなデザインのオリジナルマスクやエコバッグ等の製作に力を入れている」という。「ピルグリム サーフ+サプライ(Pilgrim Surf+Supply)」ではオンラインでの購入の機会が増えることを踏まえ、水着の着用画像数を例年よりも多く用意。また、水着だけではなくヨガやフィットネスウェアとしても着られるデザインや、タウンユースに適したデザインを中心にセレクトしているという。このほか、「ビームス(BEAMS)」では2021年春夏シーズン以降、外出自粛の影響で需要が高まっているワンマイルウェアの商品開発を自社で行う計画だ。
 メンズカテゴリーでは、「エストネーション(ESTNATION)」がこれまで取り扱いのなかった水陸両用の水着を新たに展開。ビームスでは、タウンユースでも着用可能なデザインのスイムウェアの売上が例年に比べて好調だという。
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