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JR四国、新たなトロッコ列車「藍よしのがわトロッコ」10月運行開始

2020年07月28日 16:12  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
JR四国は27日、四国の観光を促進する「おでかけ。四国家」キャンペーンの一環として、新たなトロッコ列車「藍よしのがわトロッコ」を10月から徳島県内で運行開始すると発表した。

「藍よしのがわトロッコ」は、キハ185系とキクハ32形の2両編成で運行。車両先頭部には「Ai」の文字を阿波踊りの躍動感に見立てたシンボルマークを掲げ、外観は深い藍「かちいろ」に染まっていくグラデーションと3色の流曲線により、恵みを運ぶ吉野川の流れと、豊かで穏やかな阿波の風土を表現している。

藍の絞り染めをモチーフにした水玉模様も配し、幅広い年代に親しまれるデザインをめざす。車両前面には、徳島県阿南市在住の書家、天羽汕景(あもう さんけい)氏が藍の墨で揮ごうした「藍」の文字のヘッドマークを取り付ける。

車両コンセプトについて、「吉野川が育んだ『阿波藍』、藍で富を築いた藍商人により花開いた阿波おどりをはじめとする徳島の文化や沿線の歴史、地元の食や地酒を吉野川に吹き抜ける風とともに体感いただくトロッコ列車」とJR四国。今年度は10月10日以降、10・11月の土休日に徳島線徳島~阿波池田間で1日1往復運行するほか、2021年3月27・28日にも運行する。2021年度は4~5月と9~11月の運行を予定している。

運転時刻は、「さとめぐみの風」と名づけた下り便が徳島駅10時34分発・阿波池田駅13時着、「かちどきの風」と名づけた上り便が阿波池田駅14時39分発・徳島駅17時6分着。いずれもトロッコ車両乗車区間は石井~阿波池田間となる。徳島~阿波池田間の座席指定料金は大人2,190円・こども1,090円。上り便・下り便ともに「四国まんなか千年ものがたり」との乗継ぎが可能で、観光列車を乗り継いでの周遊観光ができる。

「藍よしのがわトロッコ」の運行開始に合わせ、沖縄県を除く全国の都道府県で唯一、駅弁が無かった徳島県に駅弁が復活。日本鉄道構内営業中央会員の栗尾商店が販売していた駅弁「阿波尾鶏とりめし」をトロッコ列車オリジナルにアレンジし、下り便の車内限定で販売する(事前予約制)。

その他、徳島県ならではの地酒やお土産品などの車内販売も計画しており、車窓ガイドの実施、各駅での地元産品の販売も実施に向けて調整しているという。(佐々木康弘)