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ライアン・レイノルズ、大切なテディベアを盗まれた女性をサポート「人間国宝級の素晴らしさ」と称賛の声

2020年07月27日 14:52  Techinsight Japan

Techinsight Japan

カナダの“人間国宝”と称賛されたライアン・レイノルズ
カナダ出身の俳優ライアン・レイノルズが、亡くなった母親の肉声が録音されたテディベアを失くした女性のために立ち上がった。「発見者には5000ドル(約40万円)の賞金を出す」「このテディベアが持ち主の元へ帰れることを皆が望んでいる」とバンクーバーの住民に呼びかけるライアンの行動は、「どうか無事見つかりますように」「私も寄付させて」とカナダ中の人々を思いやりの心でつないでいる。

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『デッドプール』(2016年公開)や『名探偵ピカチュウ』(2019年公開)などで知られる人気俳優ライアン・レイノルズは、妻で女優のブレイク・ライブリーとともに、日頃から積極的にチャリティー活動を行うことで知られている。今年3月には「フードバンクス・カナダ」「フィーディング・アメリカ」の2つの食糧支援団体に合計100万ドル(約1億1000万円)を寄付したほか、ニューヨークの4つの病院にそれぞれ10万ドルずつ合計40万ドル(約4320万円)を寄付、その後もアルバータ州のフードバンクやノヴァ・スコシア州の大学など、様々な機関に対し支援を行ってきた。

5月には、新型コロナウイルスの影響で従来の卒業式ができなかった地元母校の高校生達300人に対し、自身もよく通っていたバンクーバー市内のピザ店のギフトカードをプレゼント。今月には脊髄性筋萎縮症という難病に苦しむ男児のために5000カナダドル(約40万円)を寄付するなどほぼ毎月のように人々を支援しては、笑顔を運んできている。

そんなライアンがこのほど自身のTwitterを更新し、ある女性が大切にしていたテディベアを見つけてほしい―と呼びかけた。『CBC』によればその女性はマーラさんという女性で、今月24日に婚約者と新居への引越しの最中にかばんが盗難に遭ってしまったそうだ。中にはパスポートや小切手、iPad、Nintendo Switchなどが入っていたが、そこにはマーラさんが他の何よりも大切にしていたテディベアが入っていた。

マーラさんのテディベアは、世界で1つだけのぬいぐるみが作れることで人気の「BUILD-A-BEAR」のカスタムベアで、昨年長いがんの闘病生活を経て、53歳の若さで亡くなった母親の肉声が録音されているという。『愛しているわ』『あなたを誇りに思っています』『私はいつもあなたそばにいます』といったメッセージが入ったこのテディベアは、生前故郷トロントで暮らしていた母親からのクリスマスプレゼントだったそうだ。

マーラさんは地元メディア『CityNews』の取材に対し、

「カバンに入っていた他のものは、どうなっても構いません。戻ってきてほしいのは、あのテディベアだけです。」
「皆さんからの温かい励ましのメッセージに、胸がいっぱいです。」

と語っていた。

ライアンはこのニュースにひどく心を痛めたようで、これを自身のTwitterで拡散、さらに

「バンクーバーの皆さん:このテディベアをマーラさんに返してくださった方には、5000ドル(約40万円)を差し上げます。質問は1つもしません。このテディベアが持ち主の元へ帰れることを、皆が望んでいます。」

とツイートした。

ライアンの心温かい行動には多くのファンが感銘を受け、彼のTwitterには

「ライアンがいい人すぎる。」
「なんて優しい心の持ち主!」
「君はスクリーンだけじゃなく、リアルでもスーパーヒーローだよ!」
「人間国宝級の素晴らしさだ!」

とカナダ中からライアンを称賛するコメントが多数寄せられた。

ほかにも

「テディベアが一刻も早く見つかりますように。」
「マーラさんとテディベアがまたすぐに再会できるといいね。」

とテディベアの無事を祈るツイートや、

「私もライアンの5000ドルに100ドル(8000円)上乗せさせてください。」
「マーラさんの指定するチャリティー団体にぜひ寄付させて。」

と金銭的な協力を申し出るユーザーも多数現れている。

このニュースが拡散されて以来、レストランの監視カメラや目撃情報などがあがってきてはいるものの現時点ではまだテディベアはマーラさんの元に戻ってきておらず、カナダ中がハッピーエンディングを祈りながら、引き続き動向を見守っている。

画像2枚目は『Ryan Reynolds 2020年7月25日付Twitter「Vancouver: $5,000 to anyone who returns this bear to Mara.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)