MotoGP第3戦アンダルシアGPは、最高気温が36℃、路面温度が59℃という厳しいコンディションのなか決勝レースが行われた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は8番グリッドから好スタートを決めオープニングラップで6番手までポジションアップ。レース終盤には表彰台争いをしているモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシの後方まで順位を上げ4位でフィニッシュした。
中上は第3戦アンダルシアGPに向けフロントのフィーリングに苦しんだ前戦スペインGPのデータを徹底的に分析。そしてマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)のデータを参考に新しいセットアップを試したという。そのセットアップが功を奏し、マシンのペースを上げることができたと金曜日に語っている。
中上にとってMotoGPクラスは参戦して3年目のシーズン。アンダルシアGPの4位は、2019年第6戦イタリアGPの5位をしのぐ自己最高位となった。
中上貴晶 決勝4位
「今日はこの2週間で最も気温が高い過酷なコンディションでしたが、ベストは尽くせたと思います。前には表彰台争いをするふたりがいて、後ろにも追い上げられるという厳しい状況でしたが、最後まで集中することができました。そして、ミスもなく現状の持てる力を出しきれたと思います」
「表彰台に立てなかったのは悔しいですが、MotoGPで戦うようになって一番のレースができました。やっとここまでこれたという大きな自信になりました。先週のスペインGPでは、フロントのフィーリングに最後まで苦しみましたが、今週はチームがすばらしい仕事をしてくれました」
「HRCがいろいろアドバイスをしてくれたことにも感謝しています。今週は高いパフォーマンスを発揮することができました。やっと、RC213Vの走らせ方をつかんだような気がします。次のチェコも引き続きがんばります」