レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、2020年型マシンRB16の問題点を早い段階で解決し、チャンピオンチーム、メルセデスに挑みたいと語った。
2020年シーズン序盤3戦でメルセデスが全勝、レッドブル・ホンダは第2戦で3位、第3戦で2位を獲得し、メルセデスに次ぐ2番手の位置にはいるものの、優勝争いができるだけの速さは示していない。
マックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンは、RB16が予測不可能な挙動を示すと訴えており、ホーナー代表もこのマシンには解決すべき問題があると認めている。問題点についてホーナーは「空力的に適切でない動きをする。このマシンには、予想したような動きをしないという、異常な点がいくつかある」と説明している。
アップデートが思うように機能しなかったと認めるホーナー代表だが、問題解決にはそれほど時間はかからないとの考えを示した。
「いくつか問題があるのは確かだ。アップデートを持ち込んだが、期待どおりの動きをしていない。データを大量に集めたので、問題について理解する必要がある」とホーナーはSky F1に対してコメントした。
「シルバーストン(でのイギリスGP)までにデータ分析をパフォーマンスにつなげたい」
「コースの一部では力を発揮しているが、一方でメルセデスと比べて大量にタイムを失っている箇所もある。決勝ではその差は比較的小さくなるものの、もっといい仕事をする必要がある」
2020年シーズンのうちにメルセデスにチャレンジできるようになると思うかという問いに対し、ホーナーは、RB16のベースは優れているため、状況を好転させることができると答えた。
「プレシーズンテストでは強さを発揮していた。バルセロナでのテスト期間中、我々のマシンは非常にいい動きをしていた。速いラップタイムを記録していたのを皆さんも覚えているだろう」
「(序盤3戦のなかで)大量のデータを集めたので、それを理解し、活用し、アップデートにつなげ、マシンを修正すればいい」
「長い時間がかかるとは思っていない。ベースとしては非常に優れたマシンだ。状況を好転させることができると確信している」