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「7歳まで生存の可能性は2%」と言われた男児2人 3歳で出会い、揃って高校卒業「僕らはベストフレンド」(米)

2020年07月27日 06:51  Techinsight Japan

Techinsight Japan

3歳で運命的な出会いをした2人(画像は『Bored Panda 2020年7月24日付「Best Friends Given 2% Chance Of Survival Beat All Odds And Recreate Their First School Photo At Their Graduation」(Image credits: SWNS)』のスクリーンショット)
「この子が7歳まで生きられる確率はたった2%しかない。もし生き延びたとしても、歩くことも話すこともなく、植物状態が続くだろう」―今から18年前、こんな宣告を受けた男児2人が今月16日、高校を一緒に卒業した。2人は3歳で出会って以来“ベストフレンド”として15年間を共に過ごし、自分の足で歩いて卒業証書を受け取った。『Bored Panda』などが伝えている。

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米テキサス州在住のオーディン・フロスト君(Odin Frost)とジョードン・グランベリー君(Jordon Granberry)が出会ったのは、障がいを持つ子のための支援学校に入学した3歳の時だった。

オーディン君の母ディアンダさん(Deanda、40)は妊娠中に子癇前症(妊娠高血圧腎症)を発症し、オーディン君は予定日よりも3週間早く誕生した。脳から出血していたオーディン君は、医師から「脳に障がいがあり、将来歩くことも話すこともできない。また生存しても認知機能が7歳を超えることはない。死を覚悟するように」と告げられた。


一方のジョードン君は、誕生前に血液の感染症に罹り、脳内の酸素が不足して脳に永久的な損傷を負った。

2人とも7歳まで生きる確率は2%と言われたが、3歳で同じ学校へ入学。言葉が話せないにもかかわらず初登校の日に意気投合し、1つの椅子を2人でシェアして写真を撮った。

そして運命的な出会いから15年後の今月16日、2人は揃って高校を卒業し、3歳の出会いの日と同じように2人並んで写真を撮った。その後、オーディン君の父ティムさん(37)が、3歳の初登校の写真と18歳の卒業式の写真を2枚並べてSNSに投稿したところ、大きな反響があった。


ティムさんは「『一生歩けない』と言われたオーディンは5歳で歩き始めました。自閉症を患い話すことはほとんどできませんが、周りで起こっていることは理解できます。ジョードンも18歳の誕生日直前に初めて一歩を踏み出し、卒業式では自分の足で歩いて卒業証書を受け取ったのです。こんな2人を、私はとても誇りに思っています」と語り、こう続けた。

「2人は忠実で、いつもお互いを守りあってきました。もしジョードンが危ない目に遭おうものなら、オーディンがやって来て守るし、オーディンが笑えばジョードンも笑う。そんな関係が15年も続いてきたのです。2人には2人にしかわからない特別な繋がりがあるのです。また親同士も親交を深め、支え合ってきたのです。」

「SNSに投稿した2人の写真には、たくさんのメッセージが寄せられました。これまで2人は親切にされることよりも、じっと見られたり、笑われたり、意地悪な対応をされることのほうが多かったのですが、メッセージはポジティブなものがほとんどでした。SNSでは特に誹謗中傷が酷いので覚悟はしていたのですが、妻とコメントを読んでいて思わず涙するほどでした。温かいメッセージに心から感謝しています。」

「これを機会に、息子たちも美しい人間であること、そして成長できないと言われたあの子たちが18歳になり、立派に卒業を果たしたことを多くの人に知ってもらえたらと思います。」

なお以下は、2人の写真に寄せられたメッセージの一部である。

「おめでとう! よくやったね。」
「私は障がい者施設で働いているんだけど、知的障がいを持つ子供たちがベストフレンドやパートナーを見つけるのはとても難しいんだ。素敵だよ。」
「私の子供も知的障がいがあるの。こんな写真ほど嬉しいものはないわ。やったね!」
「私の息子は染色体異常を持って産まれ、5歳で歩くことも話すこともできず、おむつをしているの。今も哺乳瓶を使っているけど、自分の要求は『あああ』という言葉の抑揚を変えて伝えることができるのよ。彼がいつか、歩くこと、話すこと、トイレに行けること、食事ができることができれば、最高に嬉しいと思う。2人の写真は夫にも送ったの。だってとてもインスパイアされるもの。彼らこそ、私たちの希望よ。」
「写真をシェアしてくれてありがとう。私の息子は5歳まで歩けず、おむつがとれたのは13歳だった。どの子も成長は違うけど、信じて前向きになることが大切よ。これからも頑張って。大変だけど、やればできる!」
「人は様々なことを言ってくるわよね。でもそれをどう受け止め乗り越えていくかは、自分次第だと思う。それに逆境に立ち向かってきたこの2人は、とても輝いているわ。」

画像は『Bored Panda 2020年7月24日付「Best Friends Given 2% Chance Of Survival Beat All Odds And Recreate Their First School Photo At Their Graduation」(Image credits: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)