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草なぎ剛と香取慎吾、今年の“生誕祭”に起こったまさかの展開 思い合う心が露わになったしんつよのラジオを聴いて

2020年07月27日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

リアルサウンド編集部

 草なぎ剛と香取慎吾がパーソナリティを務めるラジオ『ShinTsuyo POWER SPLASH』(bayfm)で、初めての事態が起きた。2人でラジオをやって25年以上、これまでお互いの誕生日を忘れたことはなかった。毎年プレゼントや即興ソングを贈り合ってきた“しんつよ”。


(関連:草なぎ剛、今年の誕生日は香取慎吾がラジオでお祝い トークから感じる“しんつよ”の変わらぬ友情


 だが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のために、STAY HOMEやリモート収録などバタバタとした日々が続き、“草なぎ剛生誕祭”をすっかり飛ばしてしまっていたのだ。2020年が、いかに混乱の年であるかが伝わってくるようだ。


 「もう7月ですよ。2月、3月あたりからさ、“STAY HOME”でって、家での初めての生活が始まったりとか言ってたあのときが、今もう7月だからね」(香取)、「だよね。こんな感じになるとは思いませんでしたけどね」(草なぎ)と、いつも通りのまったりトークで始まった7月19日放送回。そんなほのぼのとした雰囲気から、連想ゲーム的に忘れられた誕生日に気づいた流れも、2人らしくて微笑ましい。


 きっかけとなったのはリスナーから届いた「ふくらはぎを毎日モミモミしている」という報告から。“健康つよぽん”の愛称でも親しまれている草なぎは「いいんじゃないですか。ふくらはぎは第2の心臓なんて言いますからね。みのもんたさんが昔言ってましたよ!」と、テレビ番組で何度も健康ブームの火付け役となったみのもんたの名前を出して太鼓判を押す。突然出てきた「みのもんた」の名前に、香取は「僕がウイスキーを好きになった理由は、みのもんたさんが“クラッシュのアイスでウイスキーを飲むと美味しいんだよ”って言った、あのときから僕はウイスキーが好きです」と話をふくらませる。


 香取の思わぬ思い出話に草なぎも「覚えてるよ! けっこう大きなグラスにさ、(満タンにクラッシュアイスを入れて)あんな飲み方する人いないよなー。すげー、みのさんって」と盛り上げる。最近はロックで飲むことが多いという香取だが、しばらくはそのクラッシュアイスで飲むウイスキーにハマっていたと振り返る。


 すると草なぎが「ウイスキー」という言葉から、あることを思い出す。「……あ、ウイスキー忘れちゃった、また今日。うまいんだよー、このウイスキー。次回持ってくる」と、香取の誕生日(1月31日)に渡すはずだったウイスキーを忘れてしまったことを告白したのだ。


 さらに、香取は「誕生日」というキーワードから、「あ、あれ? つよぽん誕生日じゃ? 過ぎたじゃーん! 誕生日何もやってないよ! ちょっとー! 初めてじゃない、これ? 25年? みんな忘れてんの、これ!」と、草なぎの誕生日(7月9日)がとっくに過ぎてしまっていることに気づく。


 「ま、いいんじゃないですか」と大人な対応を見せたつつも、「次回やろうよ!」と曖昧なままでは終わらせない香取。その強い意気込みに小さな声で「本当?」と聞く草なぎに、何歳になっても変わらない、少年のころから築かれてきた2人の関係性を垣間見ることができた。


 「今思い出さなかったら、(誕生日を)やらないまま過ぎてってたよ。これさ、僕らは(気づかずに)進んでったけど、リスナーたちは先週とか思ってたのかな? “つよぽんの誕生祭は?”って」と、草なぎとの繋がりと同じくらい長い付き合いのファンにも思いを馳せる。草なぎも「いやー、みんな優しいからね」と続けていた。


 そして、「次回ね」と言われていた7月26日放送回。ついに“草なぎ剛生誕祭”が開催された。「7月9日の誕生日を忘れるという、あってはならないことが起きました。これは25年の歴史で初めての大失態であります。結果、普通の放送となりました。リスナーの皆様に大変なご心配をおかけしたことと思います。申し訳ありません。今後、このようなことがないよう、スタッフ一同、細心の注意をはらい、二度と繰り返さないことを誓い、番組を代表して私、香取慎吾、お詫びさせていただきます。つよぽん、申し訳ありませんでした」と、わざと仰々しい雰囲気で謝罪する香取。


 そんな香取のノリに応えようとするあまり、草なぎは「いえいえ、とんでもありません。まあね、長い間番組をやってるといろんなことがあると思いますけれど。まさか誕生日を忘れられるなんてね、言語道断ですね。みなさんこれはペナルティですからね。“注意1”と。“注意3”までたまったら、みなさんからいろいろしてもらうことがありますよ」と、しどろもどろなコメントに。


 さらに、香取に促されてリスナーへ46歳の抱負を語り始めると「みなさん。私、草なぎ剛、46歳になりまして。そうですね、新しい地図を広げて3年めになってね。皆さんのおかげで明るく楽しい日々を……お腹がすごい鳴ってる気がするよ。ぐるぐるぐる」と、ついお腹の音に気が取られてしまう。仕切り直すが「今後もいい意味で……なんて言うのかな。あのー、あ、お腹が鳴ってますね。なんか消化してるんですかね?」とやっぱりお腹が気になる草なぎ。すると「今のは僕のでした」と、まさかの香取のお腹とコラボしていたことが判明。


 続けて、スタッフから首掛けUSB扇風機をプレゼントされると「たぶん使わないでしょうね」と言いつつも、実際に首にかけ「ロケとかいいかもしれない。意外といい!」とテンションが上がる草なぎ。次回、8月2日放送の『7.2 新しい別の窓』(ABEMA)などで登場することを楽しみにチェックしたい。香取からは山崎製の梅酒と、アルファベットを組み合わせて自分のハンコが作れるキットが草なぎへ贈られる。ところが、草なぎは「次回持ってくる」と言っていた香取へのプレゼントであるウイスキーを、またも「忘れちゃった」という。この許し合える気持ちこそ、しんつよの2人が長く良い関係性を保ち続けれられるコツなのかもしれない。


 忘れられてしまったことで、ある意味忘れられないものになった今年の草なぎ剛誕生祭。新型コロナウイルスの影響で失われた日々を過ごす人も少なくない中で、“今年だからこそメモリアルだった”と思い合える余裕を見せてもらったように思う。(佐藤結衣)