突然の開催地変更や州境封鎖の影響を回避する混沌とした状況のなか、7月18~19日の週末にシドニー・モータースポーツパークでの第3戦を開催したVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー。第2戦に続く史上初となる同一トラック連戦は無事に実施され、ナイトレースとなった初戦をVASC連覇中のスコット・マクラフラン(フォード・マスタング/DJR Team Penske)が制し今季4勝目を記録した。
翌日中開催のレース2は好調ニック・パーカット(ホールデン・コモドアZB/Brad Jones Racing)が第2戦に続いて連勝を飾り、最終レース3はジャック・ルブローク(フォード・マスタング/Tickford Racing)が勝ち、記念すべきシリーズ初優勝を飾っている。
そのレースで輝きを見せたのは、3番グリッドからスタートした伏兵パーカットで、6月末のここシドニーでもレース2を制した男は、ソフトからソフトに繋ぐ作戦でレースペースを維持し、DJR Team Penskeのファビアン・クルサードと王者マクラフランを従え今季2勝目。VASCキャリア通算4勝目を飾って好調さをアピールした。
そして最終のレース3は、3番手スタートながら中古ソフトのみで苦戦したマクラフランとは対照的に、序盤に自身初ポールからレースを支配したアンドレ・ハイムガートナー(フォード・マスタング/Kelly Racing)との勝負に競り勝ったルブロークが、シリーズ初優勝を飾ると同時にマスタングのワン・ツーに貢献。3位トッド・ヘイゼルウッド(ホールデン・コモドアZB/Brad Jones Racing)まで全員がシリーズ自己最上位というフレッシュな表彰台の顔ぶれとなった。