トップへ

決勝への出場を掴んだマルケスに待ち受けたもうひとつの試練/MotoGP第3戦アンダルシアGP

2020年07月25日 18:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)
7月25日にヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでMotoGP第3戦アンダルシアGP MotoGPクラスのフリー走行3回目が行われ、右上腕骨を骨折しているマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が今週末初めて走行した。マルケスは予選以降のセッションに参加するためにフリー走行でトップの107%タイムを記録する必要があるがセッション序盤に難なくクリアして見せた。

 マルケスは1週前に行われた第2戦スペインGPの決勝で転倒し、右上腕骨を骨折。21日に手術を行って第3戦アンダルシアGPへの出場を目指してヘレスに戻ってきた。

 23日には開催地であるヘレスでFIM(国際モーターサイクリズム連盟)のメディカルオフィサー、ジャンカルロ・ディ・フィリッポ医師によるメディカルチェックが行われ、マルケスに出走許可が与えられた。しかし、右上腕骨をチタンプレートで内部固定された状態のため、チームとの相談で予選日からの出走を決めた。

 そんなマルケスはFIMロードレース世界選手権グランプリ規則1.15.5に定められる通り、予選以降のセッションに参加するには4つあるフリー走行(FP1、FP2、FP3、FP4)でトップタイムのライダーから107%以内のラップタイムを記録する必要があったのだ。

 マルケスは初日のFP1、FP2は出走を行わず、予選日のFP3から走行するため残るセッションはふたつとなった。しかし、FP3の序盤にピットを後にすると、肘を擦り負傷を感じさせない走りを見せ1分38秒246をマークして難なくクリアして見せた。

 FP3では、マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がトップタイムとなる1分36秒584を記録。107%タイムの1分43秒344以内に入ればよいという条件下のなか骨折を抱えながらも驚異のタイムを叩き出した。

 マルケスはセッション残り30分を切ると2度目の走行に向かいこの日ベストとなる1分37秒882を記録し19番手につける。3回目、4回目とコースに向かい合計18周の走行を行ってレースに向けて準備を進めた。午後にはFP4、そして予選が行われる。マルケスは何番手グリッドを確保するだろうか。