タニタは7月21日、熱中症に関する調査結果を発表した。調査は6月にネット上で実施し、15~69歳1000人から回答を得た。
新型コロナウイルスの影響で、約7割が自宅で過ごす時間について「非常に増えた」(39.9%)または「やや増えた」(31.8%)と答えた。自宅で過ごす時間が長くなると、急な暑さに体がついていけず、熱中症のリスクを高めてしまう可能性がある。
熱中症予防法に「"適宜マスクを外すこと"」 知らなかった人が5割
熱中症対策を行っている人に、具体的な対策を聞いたところ、最多は「水分をこまめにとる」(79.1%)だった。以降は「扇風機・エアコンを使用」(54.5%)、「涼しい服装をこころがける」(54.0%)、「塩分補給をする」(38.3%)、「帽子を着用」(38.0%)などと続いた。
また、熱中症を予防する方法の一つとして「"マスクを適宜はずすこと"を知らなかった」(45.8%)という人は5割近くいた。年代別にみると、10代で58.4%、20代で59.6%と特に多い。
「熱中症になったことがある」(23.2%)という人はおよそ5人に1人。一方、熱中症になったことがない人に「暑さによって引き起こされた不調で自覚したことがあるものがあるか」と聞いたところ、最多は「めまい・立ちくらみ」(36.3%)で、次いで「からだのだるさ」(27.6%)、「顔のほてり」(26.6%)、「喉の異常な渇き」(22.3%)、「頭痛」(15.6%)などが多かった。
このうち、熱中症の症状にあてはまる不調を自覚したことがある人は68.5%。自覚がなくても熱中症が疑われる症状を経験していた人は多かった。