トップへ

レッドブルF1代表、批判を受けたアルボンを擁護「彼には我々が活かしきれていない潜在能力がある」

2020年07月22日 16:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2020年F1第3戦ハンガリーGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
レッドブル・レーシングのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーによれば、アレクサンダー・アルボンは日に日に強くなっているものの、チームはまだ彼の能力を最大限活かしきれていないのだという。

 F1の2020年シーズンが始まり、アルボンはこれまでのところ、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが記録するワンラップのペースになかなか追い付けずにもがき続けている。この状況に親友のジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)は、アルボンがレッドブルにおいて「まるで能無しであるかのように走らされている」と語り、彼の実力をもってすればもっと良い成績が出せるはずだと主張した。

 それでも先週行われたF1第3戦ハンガリーGPで、アルボンは予選でふるわず13番手という後方位置にとどまりながら、日曜日の決勝レースでは気合いの入った走りで5位に入り、ホーナーをおおいに喜ばせた。

「アレックス(アルボンの愛称)の走りには本当に満足している。このところ、彼には多少の批判が寄せられており、彼にとってはつらい時期が続いていたと思う」と、ホーナーはハンガリーで『Sky F1』に語った。

「我々が(予選で)タイミングに関するミスを犯したため、彼に過大なプレッシャーを与えてしまった。そのことについてはチームに責任がある」

「彼は自分で必要と判断したときにオーバーテイクをした。非常に反応が良かったのだ。アレックスには、我々が活かしきれていない潜在能力がまだかなりあると私は確信している」

「彼は日に日に強くなっているし、これからもどんどん強くなるだろう」

 ホーナーは2020年型マシンである『RB16』について、今はドライバーたちにとって難しいマシンだが、フェルスタッペンがこれにアルボンよりもうまく適応していると語った。

「今年のアルボンは立ち上がりで苦しんだ。我々は彼に合うマシンを提供できていないが、問題があってもマックスには自らの走りで回避できる力があるため、そういった問題が顕在化しにくい場合もある」

「私は、アレックスが今年の決勝レースを非常にうまく戦っていると思う。マシンの改善が進めば、予選の走りもさらに良くなるはずだ」

「前週の第2戦シュタイアーマルクGPにおける彼のレース技術やレースペース、単独走行していた決勝後半、それにハンガリーでのパフォーマンスを見れば、彼は素晴らしい仕事をしたと分かる。あなた方(メディア)は彼を批判するが、私には理解しがたいことだ」