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リンキン・パーク「トランプ大統領は支持していない」 選挙キャンペーン動画で楽曲を無断使用されて怒り

2020年07月22日 12:31  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「トランプ大統領の組織に音楽の使用許可を認めたことはない」とリンキン・パーク(画像は『LINKIN PARK 2017年12月15日付Instagram「#OneMoreLight Live is available everywhere now - link in bio.」』のスクリーンショット)
ドナルド・トランプ大統領(74)がこのほどTwitterで、米人気バンド「リンキン・パーク」のヒット曲『In The End』(2002年リリース)をBGMに用いた選挙キャンペーン動画を拡散させた。のちに著作権の問題からその動画は削除されたが、楽曲を無断でキャンペーン動画に使用されたことを知ったリンキン・パークは怒りを露わにした。

米時間18日夜、ドナルド・トランプ大統領はホワイトハウスでソーシャルメディア担当のダン・スカヴィーノ氏によってツイートされたキャンペーン動画をリツイートして拡散させた。その動画にはBGMとしてリンキン・パークの楽曲『In The End』が使われていたが、Twitter社から「デジタルミレニアム著作権法」の警告を受けたことで同動画は削除されている。しかし自分らの楽曲を勝手に使用されていたことをファンから聞いたリンキン・パークは、その後公式Twitterでこのように怒りをぶつけた。

「我々リンキン・パークは、トランプ大統領を過去にも現在も支持しておらず、彼の組織に我々の音楽の使用許可も認めていません。使用停止を求めます。」

このツイートに対してトランプ擁護派やファンから様々な意見が届いたが、なかにはリード・ボーカルだった故チェスター・ベニントン(享年41)が生前に「トランプはアメリカにとってテロリズムよりも大きな脅威となる!! 僕達は自分たちの声を取り戻し、自分達の信念を表明しなければならない」とトランプ氏を批判したツイートを引用する者もいた。

なおトランプ氏がアーティストの怒りを買ったのは、これが初めてではない。つい先月、英ロックバンド「ローリング・ストーンズ」は、トランプ氏が無断で彼らの楽曲を選挙キャンペーン時に使用したことに対し「これ以上我々の曲を流し続けるのであれば訴訟を起こす」と表明した。さらに今月初旬の「米独立記念日」の式典でカナダ人歌手ニール・ヤングの楽曲をBGMとして流しており、ニールは「トランプ氏が自分の曲を使用するなんて認めていない」と訴えていた。

リンキン・パークといえば、2017年7月20日に唯一無二のボーカリスト、チェスター・ベニントンが米カリフォルニアの自宅で自ら命を絶ってしまった。チェスターの死は世界中に衝撃が走ったが、バンドは数年経った今も愛され続けている。現在はボーカルやキーボードをマイク・シノダが務め、ギタリストのブラッド・デルソン、ベーシストのフェニックス、ドラマーのロブ・ボードン、DJのジョー・ハーンの5人で活動している。

画像は『LINKIN PARK 2017年12月15日付Instagram「#OneMoreLight Live is available everywhere now - link in bio.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MIE)