この世界的自粛期間で開催されたWTCR世界ツーリングカー・カップ公式eスポーツ選手権第2弾となる『Pre-season Esports WTCR Championship』の最終戦、仮想セパン・インターナショナル・サーキットでのイベントが7月19日(日)に実施され、初戦をエステバン・グエリエリ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)が、最終ヒートを現WTCR王者ノルベルト・ミケリス(ヒュンダイi30 N TCR/BRC Hyundai N LUKOIL Squadra Corse)が制覇。しかし初戦の3位表彰台に続きレース2でも7位入賞を果たしたヤン・エルラシェール(Lynk&Co 03 TCR/Cyan Racing Lynk&Co)が、現実世界のチャンピオンを降して5ポイント差でのタイトル獲得を決めている。
その条件下で始まったレースは、オーレリアン・コンテ(プジョー308TCR/DG Sport Compétition)がリバースポールからスタートを切るも、ターン1でワイドになり王者ミケリスとベンス・ボルディズ(クプラ・レオン・コンペティションTCR/Zengő Motorsport)のハンガリー人コンビが先行するオープニングに。
続く2周目には大逆転を狙うグエリエリが早くも先頭集団に迫り、同じくボルディズらをかわしていたマット・オモラ(ヒュンダイi30 N TCR/BRC Racing)との熾烈な2番手争いを繰り広げる。
しかし、わずか1ラップだけでは現世界王者をパスするには充分でなく、優勝争いは0.708秒差で決着し、ミケリスが3ラウンド連勝でeシリーズ3勝目をマーク。3位にミケル・アズコナ(CUPRA Leon Competición TCR/CUPRA Racing)が入り、この最終ヒートを悠々7位でフィニッシュしたエルラシェールが、勝者ミケリスを5ポイント、2位グエリエリを6ポイント上回り、仮想空間でのチャンピオンタイトルを手にしている。