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スピリチュアル信奉者の被害者たち「病気で入院したら“家に仏壇がないからや”という義母」

2020年07月21日 12:11  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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つらい時に心の拠り所を求めてしまうのは人間の性であり、コロナ禍の今だってスピリチュアルにハマる人はひょっとすると多いのかもしれない。だが、スピリチュアルに関心のない人にとってはただの迷惑で、怖い存在にすらなり得る。ガールズちゃんねるに7月13日、「スピリチュアル被害者の会part4」というトピックが立った。

「助産院がスピリチュアルで、変な非科学的な物を勧められて買わされそうになった」
「スピ系信じられない人は助産院向かないね。基本的に西洋医療無視した精神論だから」

助産院では、科学的根拠のないスピリチュアルな考えが根強いようだ。マタニティブルーで気分が乗らない時にスピリチュアルを勧められると、心の隙に入り込まれてしまうケースもあるだろう。(文:石川祐介)

緊急手術で入院!「家に仏壇ないからや」と義母

トピック内には「私がある病気で緊急手術し入院してたときに義母に『あんたらの家に仏壇無いからや』と言われた時、義母は仏壇を魔除けグッズと勘違いしてるのかとあきれて言い返すこともできなかった」と困惑した経験談もみられた。

「霊能力が強いと自分で言っていて、何かにつけて『私には何でも視えてる』みたいな上から目線。周囲の人達から疎まれているのは視えないのかなあ」
「結構気の強いママ友がそれにハマりかけてた。もう子どもの関わりなくなってどうしてるかも知らないけど。ああいうのって人を根拠もなく強くさせるのかもね。実体は何も変わりがないのに『他の人にはない何かが自分にはある!』みたいな」

また、スピリチュアルにハマる人の特徴も相次いでおり、「自分を特別な存在だと思いたい」という意識が強いことと関係が深そうだ。霊感やオーラなどが"見える"と言うことで、他人とは違う特別感を覚えるのだろうか。

"押し付ける人"は嫌われる

スピリチュアル系は、多くのケースで合理的な根拠に乏しい情報のため、周りからは"現実逃避の手段"と厳しい見方をされることが多い。トピック内でも

「自分の人生を他人や目に見えないものに任せてる甘ったれなのに上から目線で説教したり説いたりする人が多いから、静かに仲間内でやるなら好きにすればいいしトラブルも起きないのに」
「スピリチュアルに傾倒している人ってその考えを押し付けたり、その考えが響かない人を下に見たりするから私は苦手。自分の頭で物事を判断して選択するっていう人生において一番大事なことを奪うような過度なものは危険だと思う」

人生が上手くいかないことをスピリチュアルに責任転嫁すれば、一時的に心を落ち着けることはできるかもしれない。ただ、結局は自分の行動や性格を変えなければ、人生を好転させることは難しい。いつまでもスピリチュアルに原因を求めていては、上手くいくことも上手くいかないだろう。

「スピは好きだけど他人には度を越えた話をしない方が良いよね」
「人としてまともに生きてく為の真理をついてるし目には見えないけど大事なものを言ってたりするよね」

辛口コメントが散見されたが、その大半は"スピリチュアル"を嫌っているというよりは、"スピリチュアルを押しつける人"を嫌っていた。蓼食う虫も好き好きなので、他人に価値観を押し付けない程度に話すことを心掛けたい。