2020年F1ハンガリーGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2位だった。
フェルスタッペンは、グリッドへと向かうレコノサンスラップ走行中、ターン12でクラッシュを喫し、左フロントサスペンションとフロントウイングを破損。しかしレッドブルのメカニックの懸命な作業により、修理が間に合い、無事スタートを切ることができた。
ウエットコンディションによりインターミディエイトタイヤでスタートしたフェルスタッペンは、7番グリッドから3番手に浮上。4周目にミディアムタイヤに交換すると、ルイス・ハミルトン(メルセデス)の後ろ2番手を走行、36周目にはハードタイヤに替え、2回ストップで走った。レース後半には、スタートでポジションを落とした後に追い上げてきたバルテリ・ボッタス(メルセデス)が後方から迫ってくるが、追撃を振り切り、2位フィニッシュを成し遂げた。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=2位
この表彰台をメカニックたちに捧げたい。あの時、僕のレースは始まる前に終わってしまったと思った。(グリッドに向かう)アウトラップで、ブレーキを踏んだ時、ホイールがロックした。ブレーキをかけ直したが、ウォールへとまっすぐ行ってしまった。そんなことが起きたことが信じられなかったが、なんとかウォールから離れてコースに戻り、グリッドにたどり着いた。僕らチームは決して諦めない。メカニックたちが信じられないような仕事をして、素早くマシンを直してくれた。まさか間に合うなんて誰も思っていなかっただろう。でも彼らは冷静に対処してくれた。
(スタートの時点で)まだ路面はかなり滑りやすかったが、いいスタートを切ることができた。ターン1までのプランを立てることは不可能だけど、イン側が混みあっているのを見て、アウトに行こうと思った。ウエットでもそのあたりはグリップがあるのを知っていたんだ。それでうまくいった。序盤7番手のまま走行していたら、全く違うレースになっていただろう。その後、チームが戦略の面ですべて正しい判断をしてくれたので、僕としてはタイヤをうまく管理して、できるだけ安定した走りをし、バックマーカーへの対処をうまくやることを心掛けた。
ここではメルセデスの2台が圧倒的に強かったから、2位というのは信じられないような結果だ。とても難しい週末を過ごしてきたので、昨日の予選を終えた時点では、こんな結果は予想していなかった。
メルセデスとのギャップを縮めていきたい。今の彼らは圧倒的に強いから、彼らに勝つのはかなり難しいけれど、諦めずに挑戦していく。
(レース後の会見で語り)2位という結果で、メカニックたちの努力に報いることができてうれしい。マシンの感触はよかったよ。ぎりぎりで修理が間に合った状態だったのに、全く通常どおりだった。一時はレースができないと思ったから、この2位は勝利のようなものだ。