オーストラリアの動物園で、ゾウが飼育員の男性と2か月ぶりに再会する様子を捉えた動画が話題を呼んでいる。男性が言葉をかけるとゾウは嬉しそうに雄叫びをあげて喜んでいた。『Storytrender』などが伝えている。
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西オーストラリア州サウス・パースにあるパース動物園には、30歳になる雄のアジアゾウ“プトラマス(Putra Mas)”が飼育されている。このプトラマスは、飼育員で動物学者でもあるスティーヴ・エドモンズさん(Steve Edmunds)が世話をしていた。
スティーヴさんは1992年から同動物園に勤務しており、プトラマスの世話においては10年になるという。その長年の付き合いゆえに、スティーヴさんとプトラマスは良い関係を築いていた。
そんなスティーヴさんは2か月ほど休暇を取っていたが、その間にプトラマスは非常に寂しい思いをしていたようだ。
休暇を終えたスティーヴさんは、動物園に出勤すると真っ先にプトラマスに会いに行った。スティーヴさんはカメラに向かって興奮気味にこう語っている。
「2か月間の休暇を終えた今日、さっそくプトラマスに会いに行こうと思う。彼は長いこと発情期で気が立っていたから、そろそろ終わっているといいな。僕に会えて嬉しそうにしてくれるといいんだけど…。」
そしてプトラマスの柵の前まで来ると、「おーい、暴れん坊! 元気だったか? 長いこと会ってなかったね」と声をかけた。するとスティーヴさんの呼びかけに応えるように、プトラマスは大きな雄叫びをあげて近づいてきた。
スティーヴさんとの再会によほど嬉しかったのか、プラトマスの雄叫びはしばらく続いた。予想以上の出迎えにスティーヴさんは嬉しくてたまらず、大声で「大きな相棒よ、大好きだよ! 会えなくて本当に寂しかったよ」と声をかけている。
動画が公開されたパース動物園のFacebookには、スティーヴさんとプトラマスの友情に対して次のような意見が寄せられた。
「涙が出ちゃったよ。なんて幸せで愛に溢れた素敵な瞬間なんだ。彼らの驚くべき絆を目の当たりにしたよ。」
「プトラマスの大きな声にはびっくりしたけど、ゾウって本当に素敵で驚くべき動物だわ。」
「すごいよ! この後の様子も動画でもっと見たかったな。」
人間と象の友情には、多くの人が感動を覚えたようである。
画像は『Storytrender 2020年7月16日付「ELEPHANT TRUMPETS WITH JOY AS HE IS REUNITED WITH HIS ZOOKEEPER BESTIE」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)