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SHINee いつも全力投球で頼れるミンホ、“天使”なマンネ テミン……完全体カムバックを前に魅力を紐解く

2020年07月19日 10:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『SHINee WORLD J presents ~SHINee Special Fan Event~ in TOKYO DOME』

 「コンテンポラリーバンド」というコンセプトのもと、2008年にデビューしたSHINee。中毒性の高いキャッチーなメロディ、楽曲の世界観を体現した洗練された衣装、高い身体能力とチームワークを持ってこそ完成するダンス……と、リリースを重ねるごとに“SHINeeならでは”を築いてきた。


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 先日、兵役中だった最年長・オンユの除隊が発表され、2020年内の完全体カムバックが待ち望まれている今、改めてメンバーの魅力を紐解くシリーズ第2弾。今回は、ミンホとテミンに注目していく。


■負けず嫌いで全力投球な頼れる男・ミンホ
 デビュー12周年を迎えた今年5月25日、キーがInstagramで懐かしい映像をアップした。それは、ミンホとジョンヒョンが、食事の席で熱くジャンケンをしている姿だった。この動画にあるように、ミンホはいつだって全力投球だ。


 身長183cm、長い手足に小さな顔、そしてクリッとした大きな目。その恵まれた容姿から、中学1年生のときに路上でスカウトされたミンホ。さらに彼の父親は韓国プロサッカークラブの監督ということもあり、運動神経も抜群だ。ついたニックネームも「炎のカリスマ ミンホ(ミノ)」と実に情熱的。


 遺伝子レベルで、スポーツマンシップが埋め込まれているミンホは、SHINeeというチームに対する愛情も人一倍強かった。寮生活中はメンバーが帰ってくると、何があったのか1人ひとり聞いていったそう。


 もちろん、そんな体育会系なノリが合わないメンバーもいる。それがキーだった。大ゲンカをしたという2人は、2年間もギクシャクした関係だったそうだが、長い時間を一緒に過ごす中で「家族よりも近い関係」に。「今でも一番イヤなことをするのはキー」「それをわかっていてやってるんだ」なんて笑い合う2人の仲の良さは、言わずもがな。


 ジョンヒョンとの突然の別れに打ちひしがれたときにも、ミンホは繊細なメンバーたちを支え、まっすぐに前を見つめる姿が印象的だった。“男らしい”とは、時代錯誤な言葉と言われるかもしれないが、強く優しい人であるミンホを形容するのに、この言葉を思い浮かべずにはいられない。


 持ち前の容姿で練習生となったものの、歌もダンスもイチからのスタートというのは決して簡単なものではなかったはずだ。実際に「他のメンバーより足りない」「もっと努力しなければならない」と、休む間もなく練習に励んだエピソードが多く語られている。


 演技の仕事では、台本がボロボロになるまで追い込み、周囲から心配されるほどだったという。だが、そのタフな姿勢は、着実に結果につながる。年々その表現力に磨きがかかり、歌声にもバリエーションが生まれた。ソロ曲「I’m Home」では語りかけるような声色から、ラップ、伸びやかなパートと、聴き応えたっぷりな仕上がりに。


 ダンスも、長い手足を活かしたダイナミックな動きが実に華やかだ。持ち前の素材の良さを、自らの意志でさらに魅せていくことができるようになった、これからのミンホがますます楽しみだ。


■進化が止まらない“天使”なマンネ(末っ子)、テミン
 マイケル・ジャクソンに憧れ、8歳からダンスを始めたというテミン。独学でポップダンスを習得したという天才ぶりを伺わせるエピソードも。だが、マイケルの代表的なパフォーマンス「ゼログラビティ(重力を感じさせないほど前のめりになって見せるダンス)」を仕掛けではなく自力でできるものと信じて、公園のブランコに体重を預けながら練習していたという話も同時に聞こえてくるのが、なんともテミンらしい。


 事務所のオーディションを受けたのが小学6年生のとき。変声期によってボイストレーニングが思うように進まなかったり、宿舎での生活に馴染めずホームシックになってしまったりと、練習生時代は苦悩続きだった。そんな彼を守ってきたのがSHINeeのメンバーだった。


 ラジオで涙で声を詰まらせたときには肩をさすり、ツアー初日には満席になっているかとナーバスになるテミンに「決まってるよ、満席だよ」と勇気づけてきた4人。兄たちに溺愛されて育ったテミンは、その天真爛漫さを失わずに成長。いつもニコニコと楽しそうにしていることから、「天使」と呼ばれるようになったほどだ。


 そんなテミンが兄たちの兵役中、ソロで活動を広げてきた。「K-POPアベンジャーズグループ」との呼び声も高いSuperMではセンターに立って、堂々とパフォーマンスを繰り広げる。たくましく成長したテミンの姿を誰よりも喜んだのは、紛れもなくメンバーたちだろう。


 テミンのステップは、それこそゼログラビディと呼びたくなるようなほど軽い。踊るのが好きで好きで仕方ないと体が訴えてくるようだ。最近では、大人の男性としての色香も香り、猛々しくも妖艶な独自の世界観を表現。キャリアと自信がみなぎるオーラに圧倒されるほど。


 一方で、キーの誕生日に主役不在の家に駆けつけて「バースデーパーティーをした」とInstagramで報告。加えて「兄さんの家がすごく汚かったことに驚いた」とマンネらしい自由奔放な発言も健在だ。ステージ上では私たちの度肝を抜き、メンバーといるときには変わらない愛らしさを見せてくれるテミンを、きっとこの先もファンとメンバーは溺愛してしまうに違いない。(佐藤結衣)