エン・ジャパンは7月17日、「ミドル世代の転職意向」に関する調査結果を発表した。調査は6月にネット上で実施し、同社運営の「ミドルの転職」を利用している35歳以上のユーザー2973人から回答を得た。
「新型コロナウイルスの流行で転職意向が強まった」(39%)という人は4割にのぼった。一方で「転職意向が弱まった」(9%)は1割程度。
転職を考える理由、1位は「仕事の幅を広げたいから」
「転職意向が強まった」とした回答者からは
「働き方、働く場所、そして収入面において、働く上での優先順位に大きな変化があった」
「緊急事態下の状況にあっても事業が持続可能な企業とそうでない企業が選別されたように思われ、前者への転職希望がより高まった」
などの声が寄せられており、転職に前向きな変化のあった人が多かったようだ。
一方で「転職意向が弱まった」と回答した人からは、
「経済状況が劇的に変わる中で自分に合う企業の見極めが難しいから」
「現状、給与やボーナスに新型コロナの影響がまったくないことがわかったため」
といった声が寄せられた。
次に、転職を考える理由を聞くと、最多は「仕事の幅を広げたいから」(35%)だった。次いで「会社の将来性に不安を感じるから」(33%)、「自分のスキル・能力が活かせないから」(32%)などと続く。
年収別にみると、1000万円未満の人では「給与に不満があるから」(年収1000万以上:11%、1000万未満:32%)、「待遇・福利厚生に不満があるから」(1000万以上:3%、1000万未満:12%)などの理由が比較的多く挙がった。
転職活動を進める上で不安な点、気になる点を聞くと、最多は「年齢について」(65%)だった。次いで「これまでの経験・スキルが通用するか」(55%)、「年収について」(53%)などと続いた。
転職活動を進める際に、最も優先的にやっておいた方が良いことを聞くと、最多は「職務経歴の棚卸し」(26%)。次いで「志望分野の応募条件・採用基準の事前確認」(21%)、「希望条件に優先順位づけ」(16%)などと続いた。