トップへ

Travis Japan、MIYAVIからの課題曲にどう挑むか ドキュメンタリー番組『~EP.1:ROCK~』放送への期待

2020年07月17日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

リアルサウンド編集部

 Travis Japanのドキュメンタリー番組『~EP.1:ROCK~ Travis Japan × MIYAVI』(BSフジ)が、8月1日に放送されることが発表された。同番組では、与えられた課題曲に6時間で振付をするという司令がTravis Japanに告げられるのだが、その課題曲を提供したのは世界で活躍する“サムライギタリスト”MIYAVI。Travis JapanとMIYAVIがどんなシナジーを生み出すのか、注目の番組だ。


(関連:【動画】Travis Japan「Unique Tigers」(AUSTIN MAHONE Japan Tour 2019@横浜アリーナ)


 MIYAVIといえば、ピックを使わずエレキギターを指で弾くスラップ奏法で世界中から注目を集めた人物。そのスラップ奏法から生み出される音楽はパッショネイトなロックでありながらも、非常にダンサブルだ。「僕が少年時代にギターから受けた衝撃、そのエモーションを今の若い世代に伝えるには『今の時代のロック』を体現する必要があると考えています。クラシックなスタイルのロックバンドではなく、現行のダンスミュージックのビートやエッセンスを取り入れているのは、そのためです」(参照:https://realsound.jp/2020/01/post-477024.html)と本人も語っている通り、近年ダンスミュージック要素はより一層高まっているように感じる。


 一方、Travis Japanはダンスが最大の武器となっているグループである。その実力はマイケル・ジャクソンの振り付けを手掛けていたトラヴィス・ペインも認めるほど。ジャニーズJr.チャンネルにアップされている動画でも度々ダンスを披露しており、メンバーの吉澤閑也を中心に自分たちで振り付けもこなす。彼らのパフォーマンスを見ていると、ダンスの実力があるからこそどんな楽曲も自分たち色に染め、自由自在に変化できているように感じる。「Happy Groovy」や「夢のHollywood」ようなディスコ調の曲、「VOLCANO」のようなロックナンバー、「Namidaの結晶」のような王道ジャニーズソング、そして童謡までなんでもござれ、だ。さらに、2020年2月7日の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演した時は、V6「MIRACLE STARTER~未来でスノウ・フレークス~」、KinKi Kids「愛のかたまり」と先輩グループの有名楽曲もオリジナル振付でTravis Japan色に変えてみせている。この柔軟性があれば、MIYAVIの提供曲にもぴたりとあったパフォーマンスをしてくれるのだろう。


 そして、活躍してきたジャンルが異なるMIYAVIとTravis Japanだが、「世界を見ている」という点でも親和性がありそうだ。言わずもがな、MIYAVIは30カ国以上でライブを行ない、幾度となくワールドツアーも行なっている。昨今では俳優としてハリウッドデビューをしたり、日本人初となるUNHCR親善大使に任命されたり、GUCCIの広告キャンペーンに起用されたりと、世界での活躍ぶりは枚挙にいとまがない。さらにコラボレーションアルバム『SAMURAI SESSIONS』シリーズでは、海外アーティストと数多くのコラボを実現。活動内容、場所、音楽のジャンルともにボーダーレスでグローバルな活動をしている。Travis Japanとのコラボが実現したのも、MIYAVIのボーダーレスな活動があってこそだろう。


 一方のTravis Japanは海外進出こそしていないものの、オースティン・マホーンのツアー『Austin Mahone Japan Tour 2019』にスペシャルゲストとして参加した実績を持つ、ジャニーズJr.グループとしては異例の存在だ。メンバーの川島如恵留を中心にオースティンとも英語で会話をしており、海外進出につながる第一歩を踏み出している。また、彼らの公式Instagramを見ると日本語と英語で表記をしており、海外のファンを意識していることも分かる。デジタルを味方につけているTravis Japanが海外進出を果たすのも時間の問題かもしれない。こうして世界を目指しているTravis Japanだからこそ、世界で活躍するMIYAVIの楽曲から何かを感じ取り、彼ららしく昇華していってくれるのではないだろうか。そんな期待が募る。


 Travis Japan×MIYAVIがどんなシナジーを起こすのかは、番組を見てのお楽しみだ。7月18日12時から『~EP.1:ROCK~ Travis Japan × MIYAVI』番組終了までの間、BSフジ公式YouTubeチャンネルに予告編も公開される。本編はもちろん、予告編からもTravis Japanの熱量を感じ取ってみてはどうだろうか。(高橋梓)