選挙ドットコムを運営するイチニは7月16日、緊急事態宣言の再発出などに関する調査結果を発表した。調査は7月中旬に電話とネット上で実施し、18歳以上の有権者2016人から回答を得た。
首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染者数が増加しているのを受け、2度目の緊急事態宣言の発出について聞いたところ、電話で37.6%、ネットで51.0%の人が「速やかに発出すべきだ」と答えた。
安倍首相については「評価しない」が約半数
このほかに「できるだけ時間をかけて様子を見るべきだ」(電話:46.3%、ネット:28.5%)、「再び発出すべきではない」(同28.5%、20.5%)という声も一部出ていたが、総じてネットの方が発出に積極的だった。
安倍首相の評価については、3~4割ほどが「評価する」(同42.1%、30.5%)と回答。一方で「評価しない」(同49.8%、52.7%)とした人は電話、ネットのいずれでも上回った。
続いて「次期衆議院選挙でどの政党に投票したいと思うか」と聞いたところ、電話では「自民党」(46.9%)が最多に。次いで「立憲民主党」(15.2%)、「日本維新の会」(12.5%)などが挙がった。
ネットの最多は「わからない」(56.1%)という声。次いで「自民党」(18.0%)、「日本維新の会」(10.9%)などと続き、回答傾向が電話調査と大きく分かれた。
先日の都知事選では、選挙ポスターに候補者以外の有名人の顔を載せるなど一部に過激な選挙運動がみられた。こうした動きをどう思うかと聞くと、電話調査の最多は「選挙を冒とくする許しがたい行為」(46.0%)という意見だった。
次いで多かったのは「公序良俗に反しなければ違法でない限り良いと思う」(29.5%)という声。「知らない、関心がない」(19.0%)、「選挙に注目が集まるので良いと思う」(5.5%)とした人もいた。
一方、ネット調査では「公序良俗に反しなければ違法でない限り良いと思う」(38.4%)という意見が最多に。「知らない、関心がない」(27.6%)、「選挙を冒とくする許しがたい行為」(27.1%)が各3割程度で、やはり「選挙に注目が集まるので良いと思う」(6.9%)とした人は1割に満たなかった。