終盤戦に突入するWTCR世界ツーリングカー・カップの新eシリーズ『Pre-season Esports WTCR Championship』第5戦マカオ、ギア・サーキットでの1戦が7月12日(日)に争われ、新型クプラ・レオン・コンペティションTCRをドライブするミケル・アズコナ(CUPRA Racing)がレース1でポール・トゥ・ウインを飾りシリーズ初優勝。続くレース2は現WTCR王者ノルベルト・ミケリス(ヒュンダイi30 N TCR/BRC Hyundai N LUKOIL Squadra Corse)が勝利を挙げ、タイトル争いに踏みとどまりたいエステバン・グエリエリ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)はマルチクラッシュに沈むなど、最終戦を前に王座獲得は絶望的な展開となった。
前戦の寧波インターナショナル・スピードパークを経て、世界的名声を誇る“仮想”ストリート・サーキットへと戦いの場を移したバーチャルレースの一行。その予選セッションでは同じく仮想シリーズを開催する『TCR Europe SIM Racing』のイタリア・モンツァ戦でもトップチェッカーを受けたばかりのアズコナが、ここまで2戦連続で最前列を確保してきたCyan Racing Lynk&Coのヤン・エルラシェール(Lynk&Co 03 TCR)を降して、ポールポジションを獲得した。
コースを横断して立て直したしたグエリエリに、後続のネストール・ジロラミ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)やニールス・ラングフェルド(アウディRS3 LMS/Comtoyou Team Audi Sport)らが突っ込み、マルチクラッシュに発展してしまう。
すると4周目のリスボアでエルラシェールが仕掛け、新鋭ボルディズをパスして5番手へ。さらに後方から迫っていたオーレリアン・コンテ(プジョー308TCR/DG Sport Compétition)もバトルに乗じて新型クプラとのサイド・バイ・サイドに持ち込むと、そのまま山側に入ったサンフランシスコ・ヒルでポジションを入れ替え、6番手に上がってくる。