7月11日に、ロードアメリカで行われたNTTインディカー・シリーズ第4戦のレース2で、デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チームゴウから参戦するルーキーのアレックス・パロウは、第2レースを7位でフィニッシュ。ルーキー・オブ・ザ・イヤーのポイントランキングでトップへ浮上した。
スーパーGT、全日本スーパーフォーミュラ選手権で印象的なスピードをみせてきたパロウは、2020年はアメリカに渡り、NTTインディカー・シリーズに挑戦している。7月11日に行われたロードアメリカのレース1では、初コースでのレースながら3位でフィニッシュし、初の表彰台を獲得した。
その勢いのままパロウは、7月12日のレース2の予選では、100分の2秒差でポールポジションを逃したものの、2列目3番手のグリッドを獲得。NTTインディカー・シリーズでの自己最高位からスタートすることになった。
好スタートを切ったパロウは、オープニングから2回のフルコースコーションとなる荒れた展開のなか、8周めのリスタートで2番手に浮上すると、3番手をドライブしていたスコット・ディクソンとの差を広げていく。
しかし、13周めに行った最初のピットストップ後、パロウはグリップ不足を訴えて順位を落としてしまう。さらに2回目のピットインを行った後、パロウはポジションを維持するためにハードにプッシュし過ぎてしまい、14番手まで後退してしまった。
第3スティントでは6番手までポジションを戻していたが、41周めのピットストップ後は7番手でコースイン。そのままパロウは7位でチェッカーを受けた。
「最初のスティントはとても良かったよ。最高の気分だった。(ポールポジションの)パト(オワード)のペースの方が速かったけど、他のマシンに比べれば僕らのマシンは速かったしね。最初のピットストップでブラックタイヤに履き替えて、その後、ちょっと原因が分からなかったのだけど、グリップを失ってしまって、他車と同じペースを維持できなかった」とパロウはレースを振り返った。
「その結果、ポジションを随分落としてしまったんだ。そして残念なことに、2回目のピットストップの後、トラフィックでミスしてしまった。ポジションをキープするためにハードにプッシュし過ぎて、結果的に4つもポジションを落としてしまった。でも、最後は11番手から7番手にまで上げてフィニッシュできたから良かったよ。思い描いていたとおりではないけど、トップ10フィニッシュができたことは嬉しく思っている」
「この週末は楽しかったし、たくさんのことを学べたよ。総合的にみて、デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チームゴウにとって素晴らしいダブルヘッダーの週末になったと思う。もちろん、オープニングスティントで2番手をドライブしていたのだから、そのままポジションをキープできなかったのは残念だけど、それでもチームとしては良い仕事ができたと思うんだ。まだ4戦目だし、これからもっとインディカーでのレース経験を積んでいくことで到達できるパフォーマンスにわくわくしているよ」