「嫁が気に入らない」「義母に会うのがつらい」といった嫁姑の不仲話が多い中、ヤフー知恵袋に先月末、「息子のお嫁さんが可愛くて仕方ありません」という相談がありました。相談者はお嫁さんをもっと可愛がりたい義母ですが、ネット相談などを見ると「姑に近寄って欲しくない」という意見が多く、どう仲良くなればいいのかと悩んでいます。
「ちょこちょこお嫁さんの好物やお小遣いを、息子経由で渡そうと思っていますが迷惑でしょうか?」
「でもつい可愛がりたいくらいに可愛いのと、私がしてもらいたかったことをしてあげたいのです」
と募る思いを綴る相談者。幸い経済的な余裕はあるため「少しくらい甘やかしてもいいですよね?」と相談しています。(文:篠原みつき)
「立場の違いは踏まえておいた方が良い」という忠告も
嫁を敵視するなどギスギスした義母の話が多い中、ちょっとほっこりするような投稿です。これに対する回答には「とてもいいお義母様ですね」「羨ましい関係ですね」と相談者を褒める声もありました。しかし、ほとんどは「適度な距離を保つべき」と諭す意見が多く寄せられています。
「ちょこちょこの頻度にもよると思います。週1だと迷惑。月1許せる範囲、でも少し迷惑。半年に1回ぐらいですかね」
「立場の違いは踏まえておいた方が良いと思います。お姑さんとお嫁さんって上司と部下のようなものです。上司は部下が可愛いくて可愛がっているつもりなのに、部下にはそれが辛くなってくる場合があります」
特に、お祝いでもないのにお小遣いなどもらっては余計恐縮してしまいます。また、中には「頻繁にされてお礼がないと怒りに変わる。姑のよくあるパターン」と釘を刺す人もみられました。
確かにいくら仲が良くても、嫁は義母に対して本音で接することが難しいものです。筆者も嫁の立場で義母と良好な関係を築いていますが、義母がついこの前、大量の手作りマスクを持ってきてくれた時には「柄が派手……」と思いつつ、そんなことは言わずにありがたく受け取りました。
やっぱり嫁が可愛くて仕方ない義母
回答の中には、義母の立場で「親からはコンタクトは取りません」という厳しい意見もありました。趣味や旅行、犬の世話などで忙しい毎日なので、子どもたちには構っていられないというスタンスのようです。「あなたはあなたの楽しみを見つけてください」と人生100年時代の今後の生き方を示唆していました。いつまでも子どもに執着するのではなく、自分の人生を楽しみなさい、という意見はもっともです。
とはいえ、相談者のお嫁さんは車で20分くらいのところに住んでいて、お嫁さん一人でも週一の頻度で「お母さーん」と遊びに来てくれるといいますから、お嫁さんの方も義母を慕っているのでしょう。相談者は嫁のことを、
「いつもふわふわした感じでニコニコしててとてもとても可愛いです。お茶菓子を出したら美味しいですね~えへへへと言ったり、うちの猫と遊んでるだけなのに品があってニコニコしてて可愛いです!」
などと書いており、お嫁さんにベタぼれ状態の様子が伺えます。
「息子とお嫁さんの好きな食べ物を両方送るように、決してお嫁さんが可愛すぎるー!とバレないように」というアドバイスもありました。これを受けて相談者は「片方だけだとバレてしまいますもんね!気をつけます!ありがとうございます!」と真面目に答えていました。
義母も天然な可愛らしい人だと思います。嫁は、時には実の娘より相性が合うこともありますし、もう好きなように可愛がれば良いのではないでしょうか。