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オンワードHD20年3月~5月期は24億円の赤字、店頭売上激減も巣ごもり消費でEC売上高は50%増

2020年07月10日 19:42  Fashionsnap.com

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オンワードホールディングスのロゴ Image by: FASHIONSNAP.COM
オンワードホールディングスが、2021年2月期第1四半期(2020年3月1日~5月31日)の連結業績を発表した。売上高は422億6500万円(前年同期比34.9%減)、営業損益は21億1200万円の赤字(前年同期は29億4000万円の黒字)、経常損益は17億4600万円の赤字(同32億600万円の黒字)と減収減益だった。また、店舗の臨時休業中に発生した固定費として特別損失24億2000万円を計上し、親会社株主に帰属する四半期純損益は24億1700万円の赤字(同16億2100万円の黒字)に沈んだ。


 業績不振の主な理由について、新型コロナウイルス感染拡大に伴う店舗の臨時休業や営業時間の短縮、インバウンド需要の激減などにより売上を確保できなかったことを挙げている。国内事業は店舗の売上が激減し、中でも百貨店売上高が前年同期比71%減の54億円と特に厳しく、SCとその他販路の売上高も同40%減の157億円と苦戦した。一方で、巣ごもり消費が後押ししたことで、EC売上高が同50%増の91億円と大きく伸長。EC化率は45%、自社EC比率は90%となった。
 オンワードホールディングスは今四半期の業績について「極めて厳しい状況」としながらも、前年度から実施しているグローバル事業構造改革の効果が現れたほか、「デジタル」「カスタマイズ」「ライフスタイル」を軸とした成長戦略によりEC事業の成績が伸長していることを踏まえ、今後新型コロナウイルスによる影響を大きく受けなければ「下期には黒字転換を展望できるレベルの赤字額」と見解を示している。
 2021年2月期通期連結業績予想については、新型コロナウイルスによる影響額を合理的に算定することが困難であるため、引き続き未定としている。
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