アストンマーティン・レッドブル・レーシングチーム代表のクリスチャン・ホーナーは、2020年シーズンは、メルセデスを相手にタイトル争いをするため、すべてのグランプリを“カップ・ファイナル”(サッカーの優勝決定戦)としてとらえて戦っていくと語った。
第1戦オーストリアGPでは、マックス・フェルスタッペンがわずか11周で電気系統の問題によりリタイア。アレクサンダー・アルボンはレース終盤にルイス・ハミルトンと接触、その後トラブルによりマシンをとめ、レッドブルにとって最悪の結果となった。
ハミルトンと優勝したバルテリ・ボッタスは、ともにレース後半、マシンに問題を抱え、また、1回ストップで走り切るために、タイヤを労わる必要があった。ホーナーは、その状況からして、レッドブル・ホンダのふたりのドライバーがスムーズに完走していれば、勝利する可能性もあったと考えている。
「スティントの終盤に向かってバルテリはタイヤに苦しみ始めていた。このことを考えると、我々の優勝もあり得たと思っている」とホーナー。
「我々の戦略は優れていたし、強さもあったと思う。それを証明することができないのが残念だ」
「メルセデスは冬の間に素晴らしい仕事をした。それをプレシーズンテストで見た」とホーナーは付け加えた。
「エンジンに関しても彼らは強そうだ。だが、我々のRB16は非常に優れたマシンの基礎を備えており、マックスが彼らの間に割って入ったのは事実だ。余裕で2番手を走れたのは良い兆候だと思う」
「予選でのバランスの問題をいくつか解決する必要がある。そのための作業に取り組み、次の週末(の第2戦シュタイアーマルクGP)にはさらに強くなって戻ってきたい」
この夏の凄まじいスケジュールと、今年開催されるレースの総数が不確定なことを考えると、チームとドライバーにとってすべてのポイントが重要となり、あらゆる機会を捉える必要がある。
「すべてのレースを“カップ・ファイナル”として受け止め、毎回勝利を目指す必要がある」とホーナーは語った。
「(開幕戦では)そういうアプローチで戦えたし、強さもあり、最後まで全力を尽くし続けた」
「2台ともが、決勝中の別の段階で、勝利を狙いにいけるポジションにつけていた。今後もこのアプローチを維持していけばいい」