リクルートライフスタイルは7月3日、「新型コロナウイルスの旅行市場への影響」に関する調査結果を発表した。調査は5月にネット上で実施し、20~79歳の1652人から回答を得た。
希望する国内旅行の時期を聞くと、最多は「わからない・感染状況による」(44.6%)。次いで「2020年秋~年末ごろまで」(26.2%)、「2021年以降」(23.8%)などと続き、直近の「2020年の夏休み」(16.5%)とした人も一定数いた。
「まだ旅行に出るには怖くて気軽に行けない」
時期別に希望する旅行スタイルを聞くと、夏休み前は「居住する都道府県内の旅行」(32.6%)、「ひとり旅」(23.6%)、夏休み中は「キャンプ」(19.6%)などが比較的高かった。一方で「飛行機で移動する旅行」については2021年以降(31%)に集中した。
希望する国内宿泊旅行目的は、いずれの時期でも「宿でのんびり過ごす」「温泉や露天風呂」「地元のおいしいものを食べる」が高割合を占めた。「買い物、アウトレット」は2021年以降(25.7%)がほかの時期と比べて高かった。
感染症防止対策で宿泊施設に求めることのうち、最多は「従業員がマスク、消毒を徹底して行っている」(56.7%)。次いで「部屋の備品までチェックイン前に消毒がされていること」(45.6%)、「個室での食事」(43.8%)などが続いた。
屋内型施設に求めることとしては、同じく「従業員がマスク、消毒を徹底して行っている」(55.5%)が最多。次いで「各部屋やスペースごとに消毒用アルコールがある」(46.2%)、「共有スペースに消毒液が配置されている」(36.1%)などが挙がった。
屋外型施設に求めることについても「従業員がマスク、消毒を徹底して行っている」(54.5%)が最多で、次いで「各部屋やスペースごとに消毒用アルコールがある」(40.9%)などが挙がっている。
国内旅行への要望としては「情報開示の要望」「キャンセル対応などサービスの柔軟性」「周りの目が気になる」「賑わいが戻らないと魅力を感じない」などの意見が挙がった。回答者からは
「いつになったら行けるようになるか目途が立たないので、休みが取れるかなども心配。直前でも予約できるようにしてほしい」(20代女性)
「他県民への誹謗中傷などがあるので、まだ旅行に出るには怖くて気軽に行けない」(30代女性)
といった声が寄せられた。