チューリッヒ保険会社は7月6日、「あおり運転実態調査」の結果を発表した。調査は6月にネット上で実施し、週1回以上運転しているドライバー2230人から回答を得た。
6月末に施行した、あおり運転の厳罰化を盛り込んだ「改正道路交通法」について、「知っている」(78.8%)と答えた人は8割弱だった。
「危険な運転をする人の心理や行動は変わらない」という人も
あおり運転の厳罰化により「危険運転が減少すると思うか」と聞くと、8割近くが「減少すると思う」(76.9%)と回答。一方で「減少しない」と答えた人のうちの7割が「危険な運転をする人の心理や行動は変わらない」を理由に挙げた。
実際に「あおり運転をされた経験がある」という人は57.9%。また、直近1年以内に経験がある人は24.4%だった。
受けた被害の1位は「あなたの自動車に激しく接近し、もっと速く走るように挑発してきた」(73.5%)。2位以降は「車体を接近させて、幅寄せされた」(25.3%)、「必要のないハイビームをされた」(24.3%)などが続いた。
また、あおり運転を受けた時に取った対処法を聞くと、最多は「道を譲った」(43.8%)。次いで「何もしなかった」(39.5%)、「ドアや窓を完全にロックして閉めた」(11%)などと続いた。「ドライブレコーダーやスマートフォンで撮影した」という人は7.8%にとどまった。
あおり運転を受けた経験がある人に、あおられない工夫を聞くと、最多は「車間距離をしっかりとる」(57.8%)だった。このほかに「ウィンカーは早めに出すようにしている」(40.5%)、「周囲をよく見て、相手に譲るようにしている」(36.5%)という人も多かった。