ルノーF1のエステバン・オコンは、2021年にチームがフェルナンド・アロンソを両手を広げて迎えるのなら歓迎すると述べている。
オコンは1年間、メルセデスのリザーブ兼テストドライバーの期間を経て今シーズンF1に復帰し、ルノーと2年契約を締結した。
しかしダニエル・リカルドが来年マクラーレンへ移籍するため、ルノーのシートには空きができる。アロンソのマネージャーを務めるフラビオ・ブリアトーレによると、アロンソはそのシートに興味を持つ可能性があるという。
ブリアトーレはアロンソの売り込みを5月から始めた。2度のF1世界チャンピオンであるアロンソが世界タイトルを獲得したのは2005年と2006年のルノー在籍時だ。アロンソは“休暇”を終え、グランプリレースに戻る準備ができているという。
アロンソが2021年に中団のチームでレースをすることに興味を持っているかについては、多くの人々が疑問を持っているが、現時点では不明だ。しかしそうなるとしたら、オコンは38歳のアロンソを喜んで迎えるという。
「僕の個人的な選択は、チームがやろうとしていることには関係がない」とオコンは語った。「でも僕はフェルナンドとはとても良い関係にあるんだ」
「僕は一回だけヘルメットの交換をドライバーとしたけれど、その相手が彼だった。彼がミハエル(シューマッハー)と戦っていたころのヘルメットだったんだ。F1への熱意をもらったようなものだ」
「フェルナンドが加入するのかどうかは分からないけれど、彼がカムバックするなら僕はとても嬉しいよ」
先月、ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールはこの仮説に現実味を加えた。アロンソのルノー復帰は、“選択肢”のひとつだという。
しかしながら最近では、アビテブールはルノーには素晴らしいジュニアドライバーが出番を待っていると語っている。FIA-F2に参戦中の周冠宇やクリスチャン・ルンガーらだ。
しかしセバスチャン・ベッテルがルノーの候補者となる可能性もまだある。
第1戦オーストリアGPでアロンソかベッテルのどちらとチームメイトになりたいかを尋ねられたリカルドは、アロンソを選んだ。それはリカルドにとって新しい経験だからだという。リカルドはベッテルとは2014年シーズン、レッドブルでチームメイトだった。
「アロンソだと言ったのは、まだしたことがない経験だからだ」とリカルドは語った。
「チームメイトは素晴らしいベンチマークになるし、自分のスキルを身に着けられることにもなる。常に何かを学ことができるんだ」
「これまでにF1で完璧だったドライバーはいないと思う。常に改善の余地があるんだ」
「そのためにもフェルナンドだと思う。そうは言ってもセブ(セバスチャン・ベッテル)とはたった1年間一緒だっただけだ。すぐに過ぎてしまったから、また彼でも反対はしないよ」