インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催されたNTTインディカー・シリーズ第2戦GMRグランプリ。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのグラハム・レイホールは優勝を争い、久々の2位フィニッシュを果たした
予選4番手から決勝レースに挑んだレイホールは、1回ピットインを少なくする2ストップ作戦を選択。一時は、スポット参戦したチームメイトのスペンサー・ピゴットと1-2体制で走行し、勝利へとまい進したがスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)の後半のペースに着いていけず2位フィニッシュとなった。
「この戦略は完璧に機能したと思った。2ストップ作戦の最初のピットインを終えたトラックに戻ると、パワーやハーベイがまだ近くを走っていた。このピットサイクルで約25~30秒のリードがあったんだ」
「しかし、イエローコーションが出て、僕たちの戦略は打ち消されてしまった。全員があと1回のピットインになってしまったからね」
「ディキシー(スコット・ディクソン)はレース後半に途方もないペースを持っていたよ。僕は少し苦戦していたブラックタイヤを装着していたんだ。クルマは素晴らしかったし、クルーも大変な仕事をしたと思う」
「スペンサー(ピゴット)は残念だったね。彼も同じように戦っていたんだ。けれど、ダラス後の僕たちチームにとって、この結果はとてもいい気分だよ」とレースを振り返るレイホール。
昨年のテキサスで3位フィニッシュを果たしているレイホールだが、2位フィニッシュは2018年の開幕戦セント・ピーターズバーグまで遡る。
今回はスペンサー・ピゴットを起用し3台体制で挑んだレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング。
ピゴットもレイホールと同じ戦略を選択し上位を争うも、最後はマシントラブルでリタイアとなった。
「本当によいレースができた。とても楽しかったよ。序盤はラップを使わずに数台をパスしてトップ10に上がっていった。いいハンドリングを持っていたし、2ストップ作戦を選択したので、燃料を節約しながら、いいペースを保っていた」
「最後のピットインは3番手で出ることができたので、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのマシンでふたつの表彰台を獲得できそうだったが、残念ながらトラブルが出てしまった」
「今日だけではなく、全体を通して、45号車に関わってくれた人、そしてチーム全体に感謝せざるを得ないね。8月のインディ500でももう一度挑戦する予定だ」とピゴットは語っている。