FIAはF1開幕戦の舞台となるレッドブルリンクの最後のふたつのコーナーに追加された縁石をセンサーに置き換え、今週末のレースでドライバーのトラックリミット違反を検知できるようにするという。
2019年のオーストリアGPでは、レッドブルリンクのターン9とターン10に設置された縁石が話題のひとつとなった。数名のドライバーがこの縁石を跨いだ際、マシンのサスペンションにダメージを負ったのだ。
FIAはスペアパーツの供給が減るなか、この場所の縁石をセンサーに置き換えることで、車両のダメージを減らすことが期待できるほかドライバーがトラックリミットを超えることを阻止することもできるとしている。
「レース中にドライバーが、ターン9(もしくはターン10)出口にある赤と白の縁石の後ろを3度目に通ると黒白旗が提示される。それ以上カットすればスチュワードに報告がいくようになっている」と語るのは、オーストリアGPの担当スチュワード。
「どのマシンも(当該コーナーの)出口の縁石の後ろを通り過ぎるたびに、チームには公式のメッセージシステムで通知が届く」
「すべてのケースにおいて、(トラックを外れた)ドライバーがコースに復帰する際には安全なタイミングで戻らなければならず、継続的にアドバンテージを得ることはできない」
「なお、こうした要件はコースから押し出されたと判断されたドライバーには自動的に適用されることはない。それぞれのケースは個別に判断される」
コースに加えられた他の変更点には、ターン8のエイペックス背後のコンクリートと、同コーナー出口の縁石の拡張が含まれている。