フェラーリF1のシャルル・ルクレールは、2020年F1シーズン開幕戦となるオーストリアGPで久しぶりにレースをすることを心から楽しみにしている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月のF1開幕は延期となったが、7月3日から5日にオーストリアで今年初のグランプリが開催されることとなった。
「僕はシュピールベルクのコースがとても気に入っている。勾配の変化がある高速コースなんだ」とルクレールは言う。
「そこでまたレースを始められるのはうれしいことだよ。コースでファンの応援を受けることができないとしてもね」
今シーズン序盤は、無観客での開催が決まっている。
「長いロックダウンの間、僕は身体トレーニングをして過ごし、自分のシミュレーターでバーチャルレースも随分やった。他のドライバーたちと楽しむことができたし、家から見ていたみんなも楽しめていたらいいなと思う。でもようやく現実のマシンのコクピットに戻るときが来た」
「先週(2018年型フェラーリでフィルミングデー走行を行い)、ムジェロでF1マシンにまた乗ることができた。正直言って、ステアリングを握るのは本当に楽しかったよ」
チームメイトのセバスチャン・ベッテルは、「全員がコースに戻りたがっているのは当たり前のことだ。随分長い時間が経ったからね」と述べている。
「休みも最初のうちは楽しかった。普段の僕たちは常に世界中を移動していて、家族や友人と過ごす時間がほとんどないからね。でも、もうコースに戻るときが来た。応援してくれるファンがいないという違いはあれど、僕は全力を尽くす準備ができている」
「オーストリアのコースはスピードの速い回転木馬に乗っているような感じで、大好きなんだ。高い山の中にあるところが特に気に入っている」
「テストで分かった序列については現実的にならなければならないが、僕たちは気落ちしてはいない。(同じサーキットでの)ふたつのレースを2週連続で行うのも珍しいことだ。2レース目は、多くのデータを得たうえで臨むことになる。最初の週末にやることが、2週目に重要な影響を及ぼすだろう」