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今年の新入社員、"ファーストペンギン"的な傾向は弱め 不得意なスタンス、上位に「試行」「自発」

2020年07月02日 20:20  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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リクルートマネジメントソリューションズは6月30日、「2020年新入社員意識調査」の結果を発表した。調査は3~5月に実施し、同社実施の新入社員導入研修の参加者ら2030人から回答を得た。

仕事をする上で重視することを聞いたところ、最多は「成長」(32.4%)だった。次いで「貢献」(30.0%)、「やりがい」(18.6%)、「仲間」(16.5%)、「影響」(14.8%)などと続いた。一方、下位の「競争」(3.0%)、「ビジョン」(7.1%)、「金銭」(8.8%)などは回答率が1割を下回った。

働きたい職場の特徴、2位に「アットホーム」


また、働きたい職場の特徴を聞くと、トップ3は「お互いに助け合う」(68.0%)、「アットホーム」(50.0%)、「お互いに個性を尊重する」(41.7%)だった。特に「お互いに助け合う」は、直近10年で20ポイントも上昇している。

一方、10年前から大きく回答率を下げたのが「活気がある」(27.1%、16.9ポイント減)。「お互いに鍛え合う」(14.6%、10.4ポイント減)、「皆が1つの目標を共有している」(8.3ポイント減)などだ。

次に、あまり得意ではないと思うスタンスを聞くと、1位は「試行」(30.3%)だった。次いで、多かったのは「自発」(26.1%)。以降は「協働」(21.1%)、「責任」(8.6%)、「相手基準」(8.0%)などと続いた。

今後意識的に取り組みたいと思うものについても、トップ2は「自発」(23.7%)、「試行」(21.6%)だった。

社会人として働く上で大切にしたいことを聞くと、上位には「仕事に必要なスキルや知識を身につけること」(49.1%)、「社会人としてのルール・マナーを身につけること」(46.9%)、「周囲(職場・顧客)との良好な関係を築くこと」(37.7%)などが並んだ。

一方、10年前の回答率と比較すると、「新しい発想や行動で、職場に刺激を与えること」(9.1%)が3.9ポイント減。「何事も率先して真剣に取り組むこと」(15.1%)も2.9ポイント減と大きく回答率を下げており、新しいものに対して恐れず、率先して試行・挑戦する、ファーストペンギンのような志向を持つ新入社員は減っていると言える。

上司に求めること、8割が「困っている時に相談にのり、フォローする」

上司や先輩に求める関わり方を聞いたところ、最多は「メンバーが困っているときは相談にのり、フォローする」(83.8%)だった。ほかにも「よい点があれば積極的に認める/褒める」(83.7%)、「メンバーの意見や考え方に耳を傾け、受け止める」(81.0%)で8割を上回る回答率だった。

また、自分にとって耳が痛い指摘やフィードバックでも受け止めようと思える上司の特徴については、3人に1人が「なぜそれが大事なのか分かるように伝えてくれるから」(37.3%)や「普段から自分のことをよく見て分かってくれている人だから」(34.7%)と回答。

以降は「自分の将来や人生のことを本気で考えてくれていると感じる人だから」(23.3%)、「その領域に詳しく、一目置かれている人だから」(15.1%)、「仕事で成果を出しており、言うことに説得力があるから」(13.9%)などと続いた。