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マセラティ、F1由来のテクノロジーを採用した100%自社製V6エンジン“ネットゥーノ”発表

2020年07月02日 12:21  AUTOSPORT web

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2020年9月に登場するマセラティMC20に搭載されてデビューする“ネットゥーノ ”
マセラティは7月1日、100%メイド・イン・モデナの新型ガソリンエンジン“ネットゥーノ(Nettuno)”を発表した。

 マセラティの100%自社製エンジンとして誕生したネットゥーノは、2020年9月にワールドプレミアが予定されている同ブランドのスーパースポーツ『MC20』の心臓部に収まるパワートレインとして開発されたもの。生産はエンジンハブを擁するモデナ工場で行われる予定だ。

 イタリア・モデナにある複数のマセラティ開発拠点で作り上げられたこのエンジンは、同社の優秀なテクニシャンおよびエンジニアが情熱を傾けて作り上げた技術的革新とも言えるパワートレインとなっており、複数の国際特許を取得したテクノロジーが組み込まれている。
 
 そのハイライトとも言えるのが、F1などのモータースポーツ用エンジンに用いられる“プレチャンバー”を世界で初めてロードカーエンジンに採用した点だ。ツインインジェクションシステムを用いたこの技術を用いることで、エンジン効率が引き上げられるともにパフォーマンスの向上と燃料消費の低減を実現した。

 そんなネットゥーノのエンジン型式は伝統的な90度バンクを持つV6ツインターボで、スーパースポーツカーの伝統的ソリューションであるドライサンプ潤滑システムを備える。排気量は3.0リットル。最高出力は630ps、最大トルクは730Nmを発生させる。

 この新型パワートレインを搭載したマセラティの新型スーパースポーツ『MC20』は、9月9~10日にモデナで開催されるイベント“MMXX: The time to be audacious”のなかで世界初公開される予定だ。
エンジン主要諸元生産マセラティ基本アーキテクチャー90° V6排気量3.0Lボア×ストローク88×82mm圧縮比11:01点火順序1-6-3-4-2-5最高出力630ps/7500rpm最大トルク730Nm/3000-5500rpmレヴリミット8000rpmターボチャージャーツイン サイド ターボ、 電子制御ウェストゲート点火システムツインスパーク、 パッシブ プレチャンバー潤滑ポンプフル可変オイルポンプ潤滑システムドライサンプ、 スカベンジポンプ&外部オイルタンク燃料システムPDI (ダイレクトインジェクション:350バール、ポートインジェクション:6バール)バルブトレーン&タイミング システムダブル オーバーヘッド カムシャフト、 可変バルブタイミング全幅1000mm全高650mm全長600mm重量(DIN GZ規格)220kg未満排ガス基準EU6D/China 6B/ULEV 70