トヨタの元ワークスドライバーで、2022年にWRC世界ラリー選手権のフルタイムドライバー復帰を目指しているヤリ-マティ・ラトバラは「可能な限り長くトヨタと一緒に働きたい」との意思を示した。
ラトバラはトヨタがWRCに復帰した2017年からチームに所属。トヨタの復帰2戦目だった2017年第2戦スウェーデンで総合優勝を飾り、チームに復帰後初勝利をもたらすなど活躍した。
しかし、2020年に向けてトヨタが全ドライバーを入れ替える決断をしたため、ラトバラはワークスドライバーとしてのシートを失った。
ただし、ラトバラはトヨタと友好な関係を維持しており、2020年第2戦スウェーデンではプライベーターとしてトヨタ・ヤリスWRCをドライブ。また新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で中止となったラリー・フィンランドやラリーGBなどにもヤリスWRCでスポット参戦する計画があったと明かしている。
そんなラトバラはWRC公式サイト『WRC.com』に対し、「2022年に登場する新型WRカーと僕のドライビングスタイルはマッチするはず」とコメント。ワークスドライバー復帰に意欲を示した。
「2022年の車両規定によれば、新型WRカーは現行のものよりダウンフォースが削られる。つまり、つねにグリップレベルが低くなるんだ。結果として(コーナーなどで)ドリフトする場面が増えることになれば、それは僕にとっては歓迎すべきことなんだ」
「だから、新しいレギュレーション導入を楽しみにしているし、WRCにもう数年キャリアを費やしたい。僕の希望は可能な限り長くトヨタとの関係を維持すること。彼らがWRCに参戦し続ける限り、彼らと一緒に仕事をしたいんだ」
「2022年に向けて、僕が狙えるシートがあるかどうかは分からない。だけど、もう一度トヨタからレギュラー参戦することが僕の夢なんだ」