フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、F1史上初めて実施される同じサーキットでの2連戦について語り、どのチームもレッドブルリンクでの開幕戦で知識を蓄積し、翌週末の2戦目に挑む際にはパフォーマンスを高めるだろうと予想した。
7月5日と12日にはともにオーストリアのレッドブルリンクでグランプリが開催され、F1世界選手権の歴史で初めて、チームは同じコースで2週連続のレースを行う。コロナウイルス危機によってシーズン休止となり、短期間で多数のレースを行う必要があるため、このようなカレンダーが組まれた。
2回目のレースの際は、チームとドライバーはパフォーマンスを微調整し、より上の結果を目指すことができるかもしれないと、ベッテルは考えている。
「僕は長いことF1にいるけれど、次の週に同じコースに戻って2回目のレースをした経験はない」とベッテルは語った。
「2週目になれば、完璧さのレベルが高くなると思う。ミスの確率が下がるんだ」
「(最初のグランプリを終えた後に)レースについて振り返ることができる。特に、戦略を見直すことができるだろう。そして7日後に次のチャンスがくる。初めてのことだけれど、この挑戦にどう取り組めるかを見ていくとしよう」
F1にとってもうひとつ初めてのことは、ファンの姿がグランドスタンドに全くないことだ。COVID-19のパンデミックの影響で、今シーズン序盤は無観客で行われることが決まった。
「経験したことがないね。どういう感じになるか想像もできないよ」とベッテル。
「レースができるのはいいことだ。でももし選べるとしたら、僕はもちろんファンのいるレースを選ぶ」