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前田敦子、スピード別居を余儀なくさせた夫・勝地涼の「ドライすぎる男女観」

2020年06月30日 16:10  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

前田敦子と勝地涼

‘18年に交際4ヶ月のスピード婚をし、翌年の3月に第一子が誕生した前田敦子・勝地涼夫婦に危険信号が灯った。

『女性セブン』(7月9日号)が報じたのはふたりの《フライング別居》報道。結婚のときも懐妊のときも各週刊誌は何かとAKB48の楽曲“フライングゲット”にかけて報じてきたわけだが(ほかにも曲あるやろ)、今回はなんとも切ない“フラゲ”案件。

 今年の冬ごろから勝地が「家出した」という噂が出回り、現在は車で20分の距離にある別のマンションで生活しているという。つまり、あっちゃんは現在ワンオペ育児中。大変だ。記事中には、感情の起伏が激しく、ときにヒステリックになる彼女から“逃げた”との記述もある。妊娠中には勝地が外で飲んでいると、何度も携帯を鳴らしたり、ドアチェーンをかけて部屋に入れなくするといった行動にも出たらしい。

AKB時代の長所は今や……

 彼女が国民的のアイドルグループの「絶対的エース」「不動のセンター」だったころ、“感情の振れ幅が大きい”その性格は、AKB48というグループの物語を大きく支えてきた。ドキュメンタリー映画(『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』)でも、『選抜総選挙』の重圧から解放されて号泣したり、過呼吸になりながらも舞台に立つ姿が観た者すべてに感動と熱狂を呼んだ。

 しかし、この長所であったはずの「感情の起伏」がAKB卒業後はネガティブに報じられることも多かった。

 いちばん記憶に残っているのはやはり佐藤健との合コンを撮られ、泥酔・号泣した末、「お姫様抱っこ」で運ばれたアレであろう。報じた『週刊文春』('12年9月20日号)によると、テキーラを飲んだりと現場は大荒れだったという。卒業し恋愛解禁されて間もなく、いきなりやらかしたわけだ。この報道と同時期に掲載された『AERA』(9月3日号)のインタビューでは、今後の人生についてこう答えていた。

《私には人生経験が必要だと思うから、やりたいことはたくさんあります。車の運転免許も取りますし、いろんな人の話を聞きたいから友だちと外でご飯を食べるようにもします。もう21歳になったのでお酒を飲むということも》

 字面だけみると、彼女はグループを卒業する21歳になるまでお酒を飲んだことがなかったのではないか? とも読み取れる。大学生などは18歳くらいから居酒屋の年齢確認をくぐり抜けてこっそり飲んでいるというのに。アイドルの鑑だ。そんな彼女が、国宝級イケメンの佐藤健と高級ホテルのような内装(なんとガラス張りの風呂付きの部屋もあるとか!)のカラオケバーでテキーラ一気なんて……。ギャップが激しすぎるて。芸能界の洗礼が過ぎて溺れてしまうて。

「人生経験不足」を自称する彼女のエピソードのなかでもっとも凄まじかったのは、'13年に『アサヒ芸能』(5月2・9日号)でテリー伊藤と対談したときの発言。もともと大の映画好きだという彼女だったが、卒業後は時間にも余裕ができ、映画館で1日4~5本の映画を鑑賞していると豪語。5作も観たら最初の2本の記憶飛んでるだろ、ってくらいハードスケジュールなわけだが、真に凄いのはここから。上映中、彼女が食べていたものはというと……。

《持ち込みOKなところでは持っていきますね。たまに、お刺身とか……》

──ヤバすぎるだろ。あの暗闇のなか、刺身って! 常に手元を照らし続ける爆破シーンの連続でもない限り、終映後には醤油まみれになるんじゃないか。テリー伊藤も《エッ、》と驚きに包まれつつも、《お刺身だったら、食べてても音がしないもんなぁ》と苦しいフォロー。対し、あっちゃんは《そうなんです。ポップコーンとかよりも全然しませんよ(笑)》と陽気に返しているが、一緒に鑑賞した人は、生臭さに包まれながら作品を楽しむことができたのだろうか……。マナーの是非が問われるところだ。

 中学生のときからアイドルとして注目されてきた彼女は、映画館にすら普通に通えていなかったのか、と思いをはせてしまう。経験不足は恋愛面でもそう。初カレとして報じられた尾上松也とうまくいかないときは、親友の柄本時生に“手紙を代筆”させたり、また別の男性の家には深夜にタクシーでパジャマ姿のまま押しかけたり、といったように数々の悲哀が報じられてきた。

勝地「男って面倒くさがりなんですよ」

 このように、AKBのセンターに抜擢されてからプラスに捉えられ続けてきた「ちょっと変わっている」ところや「感情の起伏が激しい」性格が、ずっと修正されずにそのままでいたことが、良くも悪くも今の彼女を形成しているのではないか。今回の勝地涼との別居に世間がそこまで衝撃を受けていなさそうだったのも、そういう側面を知ってのことかもしれない。

 そして、一方の勝地涼。'14年にインタビューで恋愛観を語り、「男友達と私、どっちが大事なの?」という“恋愛あるある”について、こう明言している。

《もし僕がそういう立場に立たされたら。もう速攻、謝ります(笑) モメる前に謝る。そういう部分で面倒を起こしたり、ムダな時間を使いたくない。男って面倒くさがりなんですよ》

《「何してるの?」「会いたい」っていつも訴えてくるような女の子には、ウソでも「忙しいって」答えてしまうこともあるんじゃないですかね。自分もたまに言いますけど(笑)それはやっぱり「忙しい」って答えておいた方が話が早いですからですよ》(『JUNON』5月号)

 なかなかドライだ。“前髪クネ男”が何をスカしている。しかし、そんな彼だからこそ、恋愛におけるあっちゃんの火の玉ストレートな猪突猛進ぶりとマッチしたのかもしれない。相性のいい凸と凹である。ただし、それはあくまで恋愛の話。同居のともなう結婚や子育てが重なってくると、なかなか一筋縄ではいかなくなったということか──。

 真相は本人たちのみぞ知るわけだが、我々の身にも起こりがちなゴタゴタ劇に親近感を覚える。これぞ「会いに行けるアイドル」の距離感。復縁を願う。

〈皿乃まる美・コラムニスト〉